道南キャンピングカー周遊ルート|函館・松前・江差・洞爺湖5泊6日完全ガイド【2026年版】
道南エリアは、函館の夜景・朝市から松前城の桜、江差の北前船文化、洞爺湖の温泉まで、歴史・自然・食が凝縮したキャンピングカー旅の舞台です。新千歳空港を出発して5泊6日で一周するルートは、1日あたりの走行距離が60〜110km前後に収まり、長距離運転が苦手な人でも無理なく回れます。
この記事では、モデルルートの全体像・各エリアの観光ポイント・おすすめのRVパーク・キャンプ場・よくある質問を順に説明します。出発前の計画づくりにそのまま使える内容にまとめました。
道南周遊ルートの全体像と新千歳からのアクセス
今回紹介するのは、新千歳空港を起終点にした反時計回りのルートです。道南エリアの主要観光地をつなぐように設計しています。
| 日程 | 行程 | 走行距離目安 |
|---|---|---|
| 1日目 | 新千歳空港 → 洞爺湖 | 約100km |
| 2日目 | 洞爺湖 → 函館 | 約110km |
| 3日目 | 函館(市内観光・連泊) | 〜30km程度 |
| 4日目 | 函館 → 松前 | 約60km |
| 5日目 | 松前 → 江差 → 長万部 | 約120km |
| 6日目 | 長万部 → 新千歳空港 | 約200km |
総走行距離は620km前後です。北海道の基準では控えめな距離感で、1日の運転が3〜4時間以内に収まる日がほとんどです。
新千歳空港からのアクセス方法
キャンピングカーは新千歳空港近くのレンタル会社で受け取ります。Moving Inn(新千歳空港送迎あり)をはじめ、空港周辺に複数のレンタル会社があります。受け取り後、道央自動車道を南下して洞爺湖ICを目指します。高速を使えば1時間20分ほどです。
道南エリアは電波が届かない山間部がほとんどなく、スーパーやコンビニも国道沿いに点在しています。食料の買い出しに困る場面は少ないです。
函館(朝市・夜景・五稜郭)の観光と宿泊地
函館は道南旅の中核です。キャンピングカー旅との相性がよい理由は、大型駐車場が多く、函館山・五稜郭・朝市がそれぞれ車で移動しやすい位置に点在していることです。2泊する余裕があれば、市内をゆっくり回れます。
函館市街の観光スポットはコンパクトにまとまっており、函館山から朝市まで車で20分以内で移動できます。路面電車(市電)も走っていますが、大きな荷物を積んでいるキャンピングカー旅では、車のまま移動するほうが便利です。市内中心部には30分100〜200円のコインパーキングが多く、日中の観光で困ることはほとんどありません。
函館周辺の見どころとして、元町地区の洋館群も外せません。旧函館区公会堂(入場料300円)や旧英国領事館(入場料300円)など明治・大正期の建物が集まるエリアで、坂道の先に津軽海峡が広がる景色は函館ならではです。元町エリアには観光客向けの無料駐車場がないため、函館山麓のロープウェイ乗り場近くの有料駐車場(1時間300円)を使うのが定番です。
函館山夜景
函館山の夜景は長崎・神戸と並ぶ日本三大夜景のひとつです。山頂へはロープウェイ(往復大人1,500円)か自家用車で上れます。ただし、マイカー規制期間(4月下旬〜11月初旬の17時〜22時)はロープウェイのみになります。キャンピングカーは車高制限のある立体駐車場には入れないので、山麓の平面駐車場(無料)を使いましょう。
夜景鑑賞のポイントは日没から30〜40分後の時間帯で、街の灯りが海沿いにくっきりと浮かび上がります。夏は21時頃、冬は17時頃が日没です。山頂は夏でも肌寒いことがあるので、上着を持って上がると快適に過ごせます。山頂展望台には売店・レストランもあります。
函館朝市
函館朝市は毎日朝6時(冬期は7時)から開いています。ウニ・いくら・ホタテの海鮮丼が有名で、相場は1,500〜2,500円前後です。丼専門店が並ぶ「どんぶり横丁市場」と、鮮魚・乾物・野菜が揃う「函館朝市」の2エリアに分かれています。早朝に市場周辺の路上駐車は難しいので、徒歩圏内のコインパーキングを前日に確認しておくと安心です。
五稜郭タワー
五稜郭タワー(展望台入場料:大人900円)は、星形の城郭全体を上から眺められる展望スポットです。周辺に大型無料駐車場はなく、五稜郭公園の有料駐車場(30分100円)を使います。高さ3.5mの高さ制限がありキャンピングカーは入れない駐車場もあるため、事前に確認が必要です。徒歩圏内に複数のコインパーキングがあります。
函館市内での宿泊は、函館市営のキャンプ場や郊外のRVパークを使います。後ほど「道南おすすめRVパーク・キャンプ場5選」でまとめます。
松前城・江差の北前船文化とドライブルート
函館から松前・江差は日本海側の国道228号を西へ走るルートです。渡島半島の西岸沿いを走る道は海と崖が交互に現れる景勝路で、ドライブ自体が楽しめます。松前と江差はそれぞれ歴史の厚みが違うエリアです。
函館から松前までは国道228号を南下して約60km・1時間20分です。この区間は「松前・江差追分ライン」とも呼ばれ、津軽海峡を右手に見ながら走ります。天気のよい日は対岸の青森・下北半島の山並みが見えることもあります。途中の木古内町はJR北海道の木古内駅があり、新幹線を使った旅行者との起点にもなっています。道の駅「みそぎの郷きこない」では地元の昆布や水産加工品を買えます。
松前城
松前城は北海道唯一の日本式城郭です(天守閣入場料:大人360円)。城内は歴史資料館になっており、松前藩の歴史を学べます。城址公園には約250種・1万本の桜が植えられており、4月下旬〜5月上旬の開花期には多くの観光客が訪れます。桜のシーズンに合わせてルートを組む旅人も多いです。
松前城の周辺には広い無料駐車場があり、キャンピングカーでも問題なく停められます。城下町エリアに松前漬や昆布を扱う土産店が並んでいます。
江差のかもめ島・開陽丸記念館
江差は北前船の交易で栄えた港町です。かもめ島は陸続きの小島で、島内を徒歩で30〜40分かけて一周できます。岩場と松林が続く静かな遊歩道で、北海道とは思えない古い港の雰囲気が残っています。
開陽丸記念館(入場料:大人500円)は1868年に座礁した幕府の軍艦「開陽丸」を再現した施設です。実際に引き揚げられた砲や船具が展示されており、歴史好きには見応えがあります。記念館の横に広い無料駐車場があります。
江差から長万部へは国道229号・国道5号を北上します。途中、せたな町や今金町で買い物ができます。ガソリンスタンドは長万部市街に入るまで間隔があくため、江差出発時に満タンにしておきましょう。
江差の市街地には「江差追分」発祥の地として知られる旧檜山爾志郡役所(外観見学無料)もあります。江差追分は北前船の船乗りたちが歌い継いだ民謡で、毎年9月に開催される「江差追分全国大会」には全国から参加者が集まります。旅の時期が合えば立ち寄ってみてください。
洞爺湖・有珠山・昭和新山エリアの立ち寄り
今回のルートでは1日目に洞爺湖に立ち寄り、宿泊してから翌日に函館へ向かいます。洞爺湖エリアは湖・火山・温泉が一か所にまとまっており、半日でも十分楽しめます。有珠山は2000年に噴火した活火山で、噴火の痕跡が火口原展望台から今も観察できます。
洞爺湖温泉街には足湯スポットもあります(無料)。長距離ドライブの疲れを取るのに、キャンピングカー旅の休憩場所として重宝します。温泉街の商店街では、洞爺湖産のジャガイモや昆布を使った土産物が手に入ります。
洞爺湖温泉と遊覧船
洞爺湖畔の温泉街には日帰り入浴施設が複数あります。「ザ・ウィンザーホテル洞爺」や「洞爺湖万世閣ホテルミラドー」などは日帰り入浴を受け付けています(1,000〜2,000円前後)。湖の遊覧船(大人1,500円・50分)に乗ると、中央に浮かぶ中島を間近で見られます。
有珠山ロープウェイと昭和新山
有珠山ロープウェイ(往復大人1,800円)は山頂展望台から洞爺湖・太平洋・昭和新山を一望できるスポットです。昭和新山は1943〜1945年にかけての噴火で突然できた溶岩丘で、現在も地熱を発しています。駐車場(有料・500円)は大型車対応で、キャンピングカーでも停められます。
洞爺湖エリアには大型駐車場が多く、キャンピングカーでの移動が快適です。7月〜8月の夏季は洞爺湖温泉街で毎夜花火が上がります(20:45〜、無料観覧)。
洞爺湖は環湖道路(国道230号)で湖を一周できます。一周約40kmで、走行時間は1時間弱です。湖の北側には月浦地区があり、広い無料駐車場から湖越しに羊蹄山を眺められます。晴れた日のこの眺めは、多くの旅人がルートに加えるほど絵になります。洞爺湖温泉街から月浦まで車で15分ほどです。
なお、洞爺湖周辺の道路は冬季(11月下旬〜4月上旬)は積雪・凍結する区間があります。4月以降でも標高の高い有珠山周辺は路面が滑りやすい日があるため、春先に訪れる場合はスタッドレスタイヤ装着のレンタカーか、現地の道路状況を確認してから走行してください。
道南おすすめRVパーク・キャンプ場5選
道南エリアのRVパーク・キャンプ場を5か所まとめます。RVパークは電源・排水などの設備が整った有料施設で、キャンプ場は自然の中でテントまたは車中泊できる施設です。いずれも事前予約が基本です。
道南は北海道の中でもRVパークの整備が進んでいるエリアです。函館市周辺には数か所のRVパークがあり、洞爺湖・長万部にも宿泊施設が点在しています。7〜8月の繁忙期は早めに予約しないと希望の場所が埋まることがあります。5泊6日のうち、少なくとも函館2泊分と洞爺湖1泊分は1か月以上前に確保しておくと安心です。
1. RVパーク洞爺湖(洞爺湖町)
洞爺湖温泉街に近いRVパークです。AC電源付きのサイトがあり、上下水道・ゴミ処理施設も整備されています。温泉まで車で5分以内の立地で、1泊4,000〜5,000円前後です。夏季は予約が早く埋まるため、1か月以上前の予約が無難です。
2. 函館市戸井キャンプ場(函館市)
函館市東部の戸井地区にあるキャンプ場で、津軽海峡を望む高台に立地しています。オートキャンプサイト(1泊2,000〜3,000円)があり、函館市街まで車で40分ほどです。洗い場・トイレ・炊事棟が完備されており、ファミリー利用に向いています。
3. 松前町農村公園キャンプ場(松前町)
松前城から車で10分ほどの場所にある町営キャンプ場です。テントサイト・オートサイトがあり、利用料は安価(無料〜1,000円前後)です。管理棟のトイレは整備されていますが、シャワーはないため、入浴は近隣の温泉施設(松前温泉など)を使います。
4. かもめ島キャンプ場(江差町)
かもめ島の上にある無料キャンプ場です。テントサイトのみでオートキャンプには対応していませんが、島内の駐車場に車を停めて徒歩でアクセスできます。ロケーションは抜群で、海風が強い日があるため風対策が必要です。電源・シャワーはなく、飲料水は島外で調達します。
5. 長万部公園キャンプ場(長万部町)
6日目の出発地として使いやすい長万部町のキャンプ場です。長万部公園内にあり、テント・オートサイトともに利用料は安価(無料〜1,000円前後)です。長万部はカニめしの産地としても有名で、キャンプ場から駅弁の販売店まで車で5分以内です。新千歳空港までは約2時間のドライブです。
なお、道南エリアのキャンプ場は6月下旬〜8月が最もにぎわいます。春(4〜5月)や秋(9〜10月)はキャンプ場によって閉鎖している場合があるため、公式サイトや電話で営業期間を確認してから向かってください。冬季(11月〜4月上旬)は洞爺湖や函館周辺のキャンプ場のほとんどが閉まります。RVパークは通年営業しているところもありますが、数は限られます。
よくある質問(FAQ)
道南ルートはどの季節に行くのがよいですか?
4月下旬〜5月上旬は松前城の桜が見頃で、道南旅のハイシーズンのひとつです。ただし、この時期のキャンプ場は気温が低い夜もあるため、防寒対策が必要です。7〜8月は気候が安定しており、洞爺湖の花火も楽しめます。混雑を避けたい場合は6月(梅雨のない北海道は快適)や9月が狙い目です。
函館のどのキャンプ場・RVパークに泊まるのがよいですか?
函館市内に近いのは函館市戸井キャンプ場ですが、市街中心部から40分ほど離れています。函館山夜景や朝市を早朝に楽しみたい場合は、函館市内のコインパーキングを活用して車中泊する旅行者もいます。ただし、北海道外からの旅行者は路上での車中泊のルールを事前に確認してください。
松前へのフェリーは使えますか?
青森県の蟹田港と松前港を結ぶ津軽海峡フェリーがあります(2時間20分・車両込み13,000円前後)。本州から北海道へ入る場合や、道南から本州へ渡る場合に使えます。ただし、今回のルートは新千歳空港発着で一周するため、フェリーは使いません。
道南ルートの燃料費はどれくらいかかりますか?
総走行距離620km前後・燃費8km/L(キャブコン)の場合、ガソリン代は約10,000〜12,000円です。バンコンや軽キャンパーなら燃費がよくなり、8,000円前後に収まることもあります。道南エリアのガソリン価格は都市部と大きくは変わりませんが、松前〜江差間の国道沿いはスタンドの間隔があくため、こまめに補給することをすすめます。
5泊6日の費用総額はどれくらいですか?
2名・バンコン(レンタル料100,000〜130,000円)の場合、燃料費8,000〜10,000円、キャンプ場・RVパーク5泊で10,000〜20,000円、食費5泊6日で20,000〜30,000円(自炊中心)、観光費用(入場料・ロープウェイ等)10,000〜15,000円を合計すると、2名で148,000〜205,000円前後です。1人あたり75,000〜100,000円が目安です。
函館山夜景の混雑を避けるにはどうすればよいですか?
7〜8月の週末は山頂のロープウェイ待ちが30〜60分になることがあります。混雑を避けるには、19時台(日没直後)ではなく21時以降に山頂へ上がる方法があります。夜景自体は22時頃まで十分楽しめます。マイカー規制期間外(11月〜4月下旬)であれば自家用車で山頂まで上れますが、キャンピングカーは車高・車幅によっては山頂駐車場を使えない場合があります。