北海道キャンピングカー春旅ガイド|6月おすすめスポット・費用・注意点まとめ【2026年版】
夏の北海道キャンピングカー旅ができる季節があります。それが5〜6月の春シーズンです。観光地は空いていて、桜・シバザクラ・ルピナスと次々に花が変わり、直売所では春アスパラや山菜が安く手に入る。夏より圧倒的にコスパが高い旅ができるのに、まだあまり知られていません。
このページでは、春の気候・服装・宿泊地・費用・おすすめルートを、5月と6月に分けて整理しました。GW中の注意点と、GW後に急に旅しやすくなる理由も含めて解説します。
春のキャンピングカー旅を選ぶ人が増えている理由はシンプルです
- 料金が安い:同じ車種を繁忙期の50〜70%程度の料金で借りられます。3泊4日だと数万円の差になることもあります。
- 人気スポットが空いている:ファーム富田・青い池・知床などは夏と比べて観光客が少なく、ゆっくり見て回れます。
- 花の見頃が集中している:エゾヤマザクラ・シバザクラ・チューリップ・ルピナスと、2ヶ月間に次々と花の見頃が来ます。
- 春の食材が格安で手に入る:タラの芽・ふきのとう・アスパラガスが道の駅・直売所で安く購入でき、車内料理がぐっと豊かになります。
- 道の駅・RVパークが快適:繁忙期のように満車・騒がしい状況が少なく、落ち着いて車中泊できます。
一方で、「春の北海道は寒い」「キャンプ場がまだ閉まっている」「GWは混む」という注意点もあります。それぞれ詳しく説明します。
春旅の費用目安(5〜6月)
| 車種 | 5〜6月の1泊あたり料金目安 | 7〜8月繁忙期との比較 |
|---|---|---|
| 軽キャンパー | 約13,000〜20,000円 | 繁忙期の50〜70%程度 |
| バンコン | 約20,000〜35,000円 | 繁忙期の50〜65%程度 |
| キャブコン | 約26,000〜50,000円 | 繁忙期の50〜60%程度 |
なお、GW(4月末〜5月上旬)は多くの事業者が繁忙期扱いで料金が上がります。GW後の5月中旬から6月末が、料金・混雑ともに最もバランスの取れた時期です。
3泊4日の総1週間の費用シミュレーションレーションは北海道CC3泊4日費用シミュレーションで確認できます。格安プランを探す場合は格安CCレンタルガイドも使ってください。
5月と6月で、見どころが変わります
春シーズンといっても、5月と6月では気候・花の種類・観光地の営業状況がかなり違います。時期ごとに見どころを整理します。
5月:桜とシバザクラの季節(道南〜道央中心)
- 松前城・松前公園(道南):250種1万本の桜が咲く道内最大の桜の名所。見頃は例年4月下旬〜5月中旬。
- エゾヤマザクラ(全道各地):本州のソメイヨシノより濃いピンクが特徴。4月下旬〜5月上旬に全道各地で咲く。
- シバザクラ(ひがしもこと芝桜公園)(網走近郊):丘一面がピンクに染まる。見頃は5月中旬。東藻琴から車で約15分。
- チューリップ(上湧別チューリップ公園)(紋別近郊):200万本のチューリップ畑。見頃は5月上旬〜中旬。
- 知床観光船の運行開始:5月から運行開始。流氷が溶けた後の青い海と断崖絶壁が楽しめる。
6月:ルピナスとラベンダーの始まり(道央・道北中心)
- ルピナス(上富良野周辺):6月上旬〜中旬が見頃。紫・ピンク・白の花が農村の風景に映える。
- ファーム富田の早咲きラベンダー(中富良野):6月下旬から早咲き品種が咲き始め。メインのラベンダーは7月上旬が見頃だが、6月末〜7月初旬は混雑前で狙い目。
- サロベツ原野(エゾカンゾウ)(豊富町・幌延町):6月下旬〜7月上旬が見頃。オレンジ色の花が広大な湿原に広がる。
- 礼文島の高山植物:6月〜7月がハイシーズン。レブンアツモリソウなど本土では見られない希少種が咲く。ハートランドフェリー(稚内発)で渡島できる。
- エゾスカシユリ:6月中旬〜下旬に道内各地で開花。鮮やかなオレンジが特徴。
春の花カレンダー(時系列まとめ)
| 時期 | 花・見どころ | 主なエリア |
|---|---|---|
| 4月下旬〜5月上旬 | エゾヤマザクラ、松前の桜 | 全道・道南 |
| 5月上旬〜中旬 | チューリップ(上湧別)、シバザクラ(東藻琴) | オホーツク |
| 5月中旬〜下旬 | 松前の遅咲き桜、リラ(ライラック) | 道南・札幌 |
| 6月上旬〜中旬 | ルピナス、エゾスカシユリ | 上富良野・道内各地 |
| 6月下旬 | 早咲きラベンダー(ファーム富田)、エゾカンゾウ(サロベツ) | 富良野・道北 |
春の北海道の気候と服装、正直なところ
「北海道の春は寒い」とよく言われますが、具体的にどのくらい寒いのかを知っておくことがかなり大事です。夏装備だけで出かけると、特に5月は本当に辛くなります。
5月の気温目安
- 道央(札幌・旭川):最高気温10〜15℃、朝晩は5〜8℃前後
- 道東(釧路・知床):最高気温5〜12℃、朝晩は3〜7℃前後
- 道北(稚内・紋別):最高気温8〜13℃、朝晩は3〜7℃前後
6月の気温目安
- 道央:最高気温15〜22℃になる日も増えるが、最低気温は8〜12℃
- 道東・道北:6月でも最低気温が5℃以下の日があり、霧が出やすい
特に道東(釧路・知床)は「夏が来ない」と言われるほど気温が上がりにくいエリアです。6月でも朝晩はフリース+アウターが必要な日があります。
服装のポイント
- フリース+防風アウターの重ね着が基本
- 薄手のダウンまたは中綿ジャケットを1枚持参すると安心
- 夏服だけでは5月は確実に寒い(6月でも朝晩は必要)
- 雨具は必須(北海道の春は曇りと小雨の日が多い)
FFヒーター搭載車を選ぶべき理由
春の北海道でCCを借りる場合、FFヒーター(強制燃焼式ヒーター)搭載の車両を選ぶことが向いています。5月の朝晩はエンジンを止めた状態で気温が5℃前後になる日も多く、電気毛布だけでは対応が難しいケースがあります。FFヒーターがあれば就寝中も車内を快適に保てます。予約時に「FFヒーター搭載車両」を指定するか、事業者に確認してから借りてください。
GW中の注意点を先に知っておくと助かります
ゴールデンウィーク(4月末〜5月上旬)は北海道も混雑します。春旅として計画する場合、GW中の特有のリスクを知っておくことが大切です。
道の駅・宿泊地の混雑
旭川・帯広など道央の主要道の駅はGW中に満車になることがあります。特に夕方以降に到着すると駐車スペースが確保できない可能性があります。GW期間中は午後3時前に宿泊地候補に到着するのが基本です。
レンタル料金の繁忙期扱い
多くのCC事業者はGW期間(4月末〜5月上旬)を繁忙期料金に設定しています。夏休み並みの割増料金になる事業者も少なくありません。「春は安い」というイメージでGW中に予約すると、想定より高くなることがあります。
GW後(5月中旬以降)が狙い目
GW明けの5月中旬以降は、道路の混雑がぐっと減り、CCの料金も通常の閑散期に戻ります。「GW前後の混雑を避けたい」「できるだけ安く旅したい」という場合は、5月15日以降の出発が最もバランスが良い選択です。
春の宿泊地は3種類を使い分けると便利です
キャンプ場(5月上旬〜中旬にオープンが多い)
北海道のキャンプ場の多くは4月末〜5月中旬にオープンします。ただし年によってオープン日が変わるため、事前に各キャンプ場のウェブサイトで確認することが必要です。5月上旬はまだ閉まっているキャンプ場も多く、「行ったら閉まっていた」というトラブルが起きやすい時期です。
春のキャンプ場は混雑が少なく、夏には混み合う人気サイトも快適に使えます。ただし朝晩の気温が低いため、FFヒーター搭載車両または十分な寝具が必要です。
道の駅(通年営業・春もGW以外は快適)
北海道の道の駅での車中泊できます。温泉を併設している道の駅(例:道の駅「なかさつない」「みそぎの郷きこない」など)は春の冷えた夜に特に便利です。
RVパーク(通年営業・電源付きで春に特に便利)
RVパークは通年営業のところが多く、電源付きの区画が使えます。電気毛布やFFヒーターを電源接続で使えるため、春の朝晩の冷えに対応しやすいのが魅力です。温泉施設に隣接したRVパークは春のCC旅に特に向いています。入浴後に温まって車内に戻れる動線が、寒い夜には実際に助かります。
春ならではのCC旅の楽しみ方
融雪後の農道ドライブ
5月の北海道では、雪が溶けた後の農道に新緑が広がります。まだ観光客が少ない時期の農村風景は、夏とは違う静かな美しさがあります。美瑛・富良野の丘陵地帯は、花が咲く前の「緑の畑」も十分に絵になります。
春の食材を車内料理に使う
春の北海道では、道の駅や農産物直売所でこれらが安く手に入ります。
- 山菜:タラの芽・ふきのとう・ウド(4月末〜5月中旬)
- アスパラガス:道内産の春アスパラは5月〜6月が旬。スーパーの3分の1以下の価格で直売所に並ぶことも。
- じゃがいもの新芽(春ジャガ):6月頃から出始める。産地直送の味は格別。
春アスパラのバター炒め・ふきのとう味噌・山菜そばなど、CCの車内コンロで作る春の北海道料理は旅の楽しみのひとつです。
観光地をゆっくり楽しめる
ファーム富田・青い池(美瑛)・知床五湖など、夏に大混雑するスポットが春は空いています。写真を撮るためにひたすら待つ、という状況が起きにくく、自分のペースで回れます。北海道の春は短く、5〜6月の2ヶ月間だけの景色です。混雑を避けながら旬の花を見られる春は、リピーターほど「春が一番いい」と言う傾向があります。
6月に組みやすいルートはこれです
新千歳発 道央・道北花巡り 4泊5日(6月)
- 1日目:新千歳でレンタル → 支笏湖 → ニセコ周辺泊(RVパーク or 道の駅)
- 2日目:ニセコ → 美瑛の丘(ルピナス)→ 富良野(早咲きラベンダー)→ 旭川方面泊
- 3日目:旭山動物園 → 層雲峡(黒岳ロープウェイ)→ 紋別方面泊
- 4日目:サロベツ原野(エゾカンゾウ)→ 稚内泊(RVパーク)
- 5日目:宗谷岬 → 旭川返却(旭川空港OUT)
新千歳発 道東一周 4泊5日(5月〜6月)
- 1日目:新千歳でレンタル → 日高 → 帯広方面泊
- 2日目:帯広(六花亭本店・帯広競馬場)→ 阿寒湖 → 釧路方面泊
- 3日目:釧路湿原 → 標茶 → 知床(ウトロ)泊
- 4日目:知床観光船 → 知床峠(状況確認要)→ 網走泊
- 5日目:シバザクラ(東藻琴、5月中旬なら)→ 旭川または新千歳返却
知床峠は5月中は通行止めになることがあります。出発前に北海道開発局の道路情報で確認してください。
富良野・美瑛エリアの詳細は富良野・美瑛CCドライブガイドを使ってください。
春旅の予約・準備チェックリスト
- GW期間中の旅行は2〜4週間前までにCC予約(早め確保が基本)
- GW後(5月中旬〜6月)は比較的直前でも空きがある事業者が多い
- FFヒーター搭載の車両を選ぶ(または事業者に確認する)
- フリース・防風アウター・薄手ダウンを必ず持参する(夏装備だけでは寒い)
- 訪問予定のキャンプ場のオープン日を直前に確認する
- 知床峠・三国峠など標高の高い峠の通行情報を出発前に確認する
- 道の駅・RVパークでの車中泊を組み合わせるとキャンプ場未オープンでも対応できる
よくある質問(FAQ)
6月の北海道に梅雨はありませんか?
北海道には梅雨がありません。ただし6月は曇りや雨の日が多く、天候が安定しない時期でもあります。「梅雨がない=晴天が続く」ではないため、雨具の準備は必要です。
春のCC旅でFFヒーターは必須ですか?
必須ではありませんが、5月の朝晩に5℃前後になる日があるため、搭載していると安心感がかなり違います。特に道東・道北エリアや5月上旬に旅する場合はFFヒーター搭載車を選ぶことを強くおすすめします。電気毛布+寝袋で対応することもできますが、快適さには差があります。
GW中と5月中旬以降では料金がどのくらい違いますか?
事業者によりますが、GW中(繁忙期)と5月中旬以降(閑散期)では1泊あたり5,000〜15,000円の差が出ることがあります。3〜4泊の旅だと合計で2〜3万円変わることも珍しくありません。日程に柔軟性があれば、GW後の旅行は費用面でかなり有利です。
6月にファーム富田のラベンダーは見られますか?
早咲き品種は6月下旬から咲き始めます。メインのラベンダー畑の見頃は7月上旬〜中旬のため、6月は「咲き始め」として楽しむ感覚になります。混雑を避けたい場合は6月末〜7月初旬が狙い目です。
5月に知床に行けますか?
知床観光船は5月から運行が始まり、流氷が溶けた後の青い海と断崖絶壁が見られます。ただし知床峠(国道334号)は5月中に通行止めになることがあるため、ウトロ〜羅臼の峠越えを計画する場合は事前に通行情報を確認してください。
春の北海道でCCが借りられない事業者はありますか?
春シーズンは多くの事業者で通常営業しています。ただし一部の個人・小規模事業者は4月末〜5月のメンテナンス期間が長く、5月中旬から稼働するところもあります。予約前に営業開始日を確認することをおすすめします。