2026.07.16 更新

シニア世代の北海道キャンピングカー旅|無理のない行程・運転・体調管理のすすめ【2026年版】

定年を迎えて時間ができた。長年の夢だった北海道をじっくり巡ってみたい。そう思ったときに選択肢として浮かぶのがキャンピングカーです。宿を探す手間がなく、荷物を毎日積み下ろしする必要もない。気に入った場所に連泊することもできます。ただ、シニア世代にとって気になるのは「長距離運転で体が持つか」「乗り降りが楽か」「体調が悪くなったときはどうするか」といった現実的な不安です。

この記事では、60代・70代のシニア世代が北海道でキャンピングカー旅を安全に楽しむための考え方を、車種選び・行程設計・健康管理の3つを軸にまとめています。「ゆっくり」「じっくり」が旅の基本姿勢で、急がない旅こそキャンピングカーの本領が発揮されます。

シニア旅にキャンピングカーが向く理由

ホテルや旅館を転々とする旅は、チェックイン・チェックアウトのたびに荷物を運び、移動のたびに次の宿を確保しなければなりません。体力に余裕がある時期はそれが旅の活力になりますが、年を重ねると段取りの多さが疲労の原因になることがあります。

キャンピングカーは「宿が車に積んである」状態です。気に入った景色の前で停車してコーヒーを飲み、夕方になったら近くのRVパークに入る。翌朝の体調に合わせて出発時刻を変えられます。宿泊のキャンセル料も発生しません。この柔軟さがシニア旅と相性がいい理由です。

移動と宿泊を切り離せる

通常の宿泊旅行では「宿の場所」に合わせて行動します。観光地から宿が遠い場合は往復移動が発生し、それが体力を削ります。キャンピングカーなら観光地の近くに宿泊できるので、余計な移動を減らすことができます。

食事のペースを自分で決められる

食事制限がある方、胃腸が弱い方にとって、外食が続く旅は負担になることがあります。キャンピングカーにはキッチンが備わっており、車内で自炊できます。薬との相性を考えた食事を自分で用意できるのは、シニア旅ならではの実用的なメリットです。

天候・体調変化に柔軟に対応できる

北海道の天気は変わりやすく、7〜8月でも雨や低温が続く日があります。体調が優れない日は移動せず同じ場所に連泊する、という選択ができるのも車中泊旅ならではです。ホテル旅なら追加の宿泊費が発生しますが、キャンピングカーなら駐車場代だけで済みます。

運転しやすい車種・装備の選び方

キャンピングカーと一口に言っても、軽キャンパーから大型のキャブコンまで種類は幅広く、シニア世代に向くものとそうでないものがあります。日常的に普通車を運転している場合でも、車体が大きくなると感覚が変わるため、無理なく扱える車両を選ぶことが安全旅の出発点になります。

バンコン:シニアに最も扱いやすい選択肢

バンコン(バンコンバージョン)は、ハイエースやキャラバンなどのバン車両をベースにキャンピングカー仕様に改装したタイプです。車体サイズは普通のワンボックス車に近く、一般的な駐車場にも入れます。乗り降りのステップが低く、背の高い人でも車内でかがまずに動ける。

北海道のレンタルキャンピングカーではバンコンの取り扱いが多く、ハイエースベースの車両なら慣れた感覚で運転できる人も多いはずです。荷室にベッド・冷蔵庫・シンクが組み込まれ、2名での旅に必要な設備は揃っています。

キャブコン:居住性は高いが運転に慣れが必要

キャブコン(キャブオーバーコンバージョン)はトラックシャシーの上にキャビンを載せた大型タイプです。居住スペースが広く、常設ベッドや独立したトイレ・シャワーを備えた車両もあります。ただし全長5〜7m、全幅2m前後の車体は、狭い道や立体駐車場では扱いにくく、運転経験の乏しい方には負担になることがあります。

Moving Innが新千歳空港を拠点に提供する「クレソンジャーニー」はキャブコンタイプで、常設ベッドと冷蔵庫を備えた居住性の高い車両です。はじめてのキャブコン運転を検討している場合は、出発前に試乗や説明を受けておくと安心です。

乗降と車内移動で確認したいポイント

膝や腰に不安がある場合、乗降時のステップ高さと手すりの有無がかなり大事です。予約前に次の点を確認してください。

  • 乗降ステップ:地上から第一ステップまでの高さ(40cm以下が望ましい)
  • グラブハンドル:乗降を補助する手すりの位置と形状
  • ベッド高さ:常設ベッドの高さ(床から40〜50cmが立ち上がりやすい)
  • 通路幅:車内を移動する際につかまれる場所があるか
  • 照明:夜間に車内を動く際に足元まで明るいか

展開式のコンバーチブルベッドは、毎晩シートを組み替える手間がかかります。膝への負担を避けたい方は、最初から常設ベッドを備えた車両を選ぶと旅が楽になります。

AT車・バックカメラ・大型ミラーの確認

レンタルキャンピングカーはAT車が主流ですが、念のため確認しておくと安心です。バックカメラは大型車の後退時に欠かせません。サイドミラーが大きく、死角をカバーできる形状かどうかも、予約時に車両の詳細で確認できます。

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疲れをためない行程設計(1日の走行距離・連泊)

北海道の道路は快適で、ついアクセルを踏み続けてしまいます。しかし長時間の運転は、気づかないうちに体力と集中力を削ります。シニア世代の旅では「走れる距離」より「快適に走れる距離」を基準に行程を組むことがかなり大事です。

1日の走行距離は200km以内を目安に

北海道の一般道は信号が少なく、100kmを2時間かからずに走ることもできます。ただし高速道路と異なり、路面の状況や野生動物の飛び出しなどに常に注意が必要です。1日200km以内を目安に行程を設計すると、運転時間が3〜4時間に収まり、観光や休憩にも時間を使えます。

「函館→洞爺湖→小樽→旭川→富良野→帯広→釧路→知床」という人気ルートは全行程で1,000kmを超えます。これを7〜10日で走ろうとすると1日140〜150km前後になりますが、観光時間を加えると実際には毎日が移動中心になります。同じルートを14〜16日かけて回れば、途中に連泊を組み込みながら余裕のある旅ができます。

2時間に一度は休憩する

長時間同じ姿勢で運転を続けると、足のむくみ・腰痛・肩こりが蓄積します。2時間を目安に道の駅やパーキングエリアに立ち寄り、10〜15分は車外に出て体を動かすことを旅のルールにしてください。北海道の道の駅は充実しており、休憩場所には困りません。

血栓予防の観点からも、長時間の運転後は足首を回す・かかとの上げ下げをするなどのエクササイズが有効です。エコノミークラス症候群は飛行機だけの問題ではありません。

夜間運転は避ける

北海道は夏でも日没が18時〜19時台に訪れます(7月の日没は19時半前後)。シカ・キツネなどの野生動物は日没後に道路に出やすく、夜間の野生動物との衝突事故は全国でも北海道が多い地域のひとつです。17時には目的地のRVパークやキャンプ場に到着できるよう、遅くとも14〜15時には最終目的地へ向かい始める行程が安全です。

連泊のすすめ:同じ場所に2〜3泊する

毎日移動する旅は疲れます。お気に入りのRVパークやキャンプ場が見つかったら、2〜3泊の連泊を組み込みましょう。連泊すれば荷物の積み替えが不要で、日中は車を置いて周辺を散策したり温泉でゆっくりしたりできます。

北海道の旭川・美瑛エリア、富良野エリア、知床エリアはそれぞれ2〜3日かけて楽しめる観光スポットが集中しています。拠点を決めて近隣を回る「拠点型旅行」は、シニア世代の旅に特に向いています。

14日間モデル行程(新千歳発着)

あくまで参考例ですが、シニア世代に向いた14日間の行程例を示します。

  • 1日目:新千歳空港でキャンピングカー受取→苫小牧または支笏湖畔で宿泊
  • 2〜3日目:洞爺湖連泊(温泉・遊覧船)
  • 4〜5日目:函館連泊(朝市・夜景)
  • 6日目:大沼公園経由→長万部で宿泊
  • 7〜8日目:小樽・積丹エリア連泊
  • 9〜10日目:旭川・美瑛連泊(美瑛の丘・旭山動物園)
  • 11〜12日目:富良野連泊(ファーム富田・ラベンダー)
  • 13日目:夕張・千歳方面へ移動
  • 14日目:新千歳空港でキャンピングカー返却・帰宅

この行程は1日の移動距離を100〜150km程度に抑えており、連泊を多く組み込んでいます。道東(知床・釧路)まで足を延ばしたい場合は、21日間程度の日程を確保することをおすすめします。

温泉と健康管理・服薬・食事の工夫

北海道はキャンピングカー旅と温泉の相性が特によい地域です。洞爺湖・登別・定山渓・層雲峡・十勝川・川湯など、有名温泉地が点在しており、日帰り入浴ができる施設も多数あります。湯治感覚でゆっくり入れる温泉は、長時間運転で疲れた体を回復させる大きな助けになります。

温泉入浴前に確認したいこと

持病がある方は、入浴前に以下の点を確認してください。

  • 湯温:高温(42度以上)の温泉は血圧の急変動を招くことがある。まず足湯や低温浴槽からゆっくり体を慣らす
  • 入浴時間:1回10〜15分以内、長湯はしない。のぼせる前に浴室を出る
  • 服薬との関係:降圧剤・利尿剤を服用している場合、入浴後の脱水に注意。入浴前後に水分補給を行う
  • 一人での入浴:体調に不安がある日は、パートナーに声をかけてから入る

服薬の管理

複数の薬を服用している場合、旅の日程分をすべて持参することは言うまでもありませんが、キャンピングカー旅では冷蔵保存が必要な薬の扱いに注意が必要です。インスリン・点眼液など冷蔵保存が必要な薬は、車内冷蔵庫に保管できますが、電源のない車中泊場所では冷蔵庫が停止する場合があります。電源付きのRVパークを利用するか、保冷バッグを用意してください。

薬の種類と服用スケジュールを書いたメモを常に携帯しておくと、体調不良時に医療機関を受診した際にスムーズに情報を伝えられます。かかりつけ医の連絡先とともに、緊急連絡カードとして財布に入れておくことをすすめます。

食事の工夫:車内調理と道の駅を組み合わせる

キャンピングカーのキッチンで朝食と昼食を自炊し、夕食は地元の食堂や道の駅のレストランで楽しむ、というパターンが北海道の旅では使いやすいです。道の駅では地元の新鮮な野菜・魚介が手に入り、車内調理の質も上がります。

塩分・糖分が気になる方は、外食の頻度を減らして自炊を増やすことが体調管理につながります。北海道産の食材は質が高く、シンプルな調理でも十分においしい料理ができます。

医療機関のアクセスを事前に把握する

北海道は面積が広く、道東・道北のエリアでは最寄りの病院まで30〜60km以上かかることがあります。旅の前に「Google マップで行程上の主要病院を確認しておく」だけでも、いざというときの安心につながります。旅行保険(特に国内でも医療費をカバーするもの)への加入も検討してください。

夫婦二人旅に快適な車内レイアウト

シニア世代のキャンピングカー旅の多くは、夫婦または友人の二人旅です。二人が快適に過ごせる車内レイアウトを選ぶことで、旅の満足度が大きく変わります。

常設ベッドの重要性

就寝のたびにシートをベッドに変換するタイプの車両は、毎晩の作業が体への負担になります。常設ベッドを備えた車両であれば、夜はそのままベッドに入るだけです。特に背中や腰に不安がある方には、マットレスの硬さや厚みも事前に確認しておくとよいでしょう。

二人が同時に動ける通路幅

車内の通路が狭いと、朝の支度や就寝前の動線が窮屈になります。バンコンはキャブコンよりも室内が狭い傾向がありますが、レイアウトによって使い勝手は大きく変わります。二人でキャンピングカーを下見または内覧できる機会があれば、実際に動いてみることをおすすめします。

トイレの有無

夜間に外のトイレまで歩く必要があると、体への負担と転倒リスクが生じます。車内トイレ(カセットトイレ)付きの車両は、夜間の安心につながります。RVパークには外部トイレが設備として整っていますが、距離や段差がある場合もあります。健康状態によっては、車内トイレの有無を車選びの優先条件にしてください。

プライバシーとくつろぎ空間

二人旅でも、それぞれが「自分のペースで過ごせる時間」があると旅の疲れが取れやすくなります。車内で本を読む・音楽を聴く・昼寝をするといった静かな時間が取れるスペースがあると、長期旅行でも関係が良好に保てます。キャブコンの広い居住スペースはこういった点でも有利です。

新千歳空港発 2026年6月〜 新登場

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よくある質問(FAQ)

70代でもキャンピングカーを運転できますか?

運転免許を持ち、日常的に車を運転している方であれば、バンコンタイプのキャンピングカーは特に難しくありません。ただしキャブコンは車体が大きいため、はじめての場合は空いた時間に広い駐車場で車両感覚をつかんでから出発することをおすすめします。レンタル会社では出発前に操作説明を受けられます。

持病があっても旅できますか?

高血圧・糖尿病・変形性膝関節症など、多くの持病をお持ちの方がキャンピングカー旅を楽しんでいます。旅の前にかかりつけ医に相談し、薬の処方量と旅先での対処方法を確認しておくと安心です。また、旅行保険で医療費をカバーしておくことも考慮してください。

レンタルキャンピングカーの料金はどのくらいですか?

北海道のレンタルキャンピングカーは、車種・シーズンによって1泊あたり15,000〜35,000円程度が目安です。7〜8月のハイシーズンは料金が高くなります。6月・9月はシーズンオフに近く、料金が抑えられる場合があります。シニア世代にとっては、コストよりも「乗り降りのしやすさ」「常設ベッド」を優先した車両選びが旅の快適さに直結します。

北海道のどのエリアがシニア旅に向いていますか?

温泉地と観光地がセットになっている洞爺湖・函館エリアはシニア旅に人気のエリアです。道路が整備されており、走行距離も抑えやすいです。旭川・美瑛エリアも観光地が集中しており、連泊拠点として使いやすいです。道東(知床・釧路)は絶景ですが、移動距離が長くなるため、日程に余裕を持たせる必要があります。

RVパークとキャンプ場はどちらがシニアに向きますか?

シニア旅にはRVパークをおすすめします。電源・水道・トイレが整備されており、管理人が常駐する施設も多くあります。予約制のため混雑で入れないリスクが低く、夜間の安全性も高いです。料金はキャンプ場より割高(1泊2,000〜4,000円程度)ですが、快適さと安心感を考えると妥当です。

夏以外(春・秋)の北海道キャンピングカー旅は可能ですか?

5月下旬〜6月と9月〜10月は気温が穏やかで観光しやすい時期です。混雑も少なく、落ち着いたペースで旅ができます。ただし夜間の冷え込みが10度前後になることもあり、車内の暖房設備(FFヒーターなど)があるかを事前に確認してください。10月下旬以降は初雪の可能性もあり、スタッドレスタイヤへの対応もレンタル会社に確認が必要です。

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著者情報

コンテンツ作成日: 2026-07-16 / 最終更新日: 2026-07-16

執筆・監修: 北海道キャンピングカーレンタル事務局

確認方針: 公式情報優先 / 不明値は断定しない / 変更は順次更新

北海道キャンピングカーレンタル事務局

北海道キャンピングカーレンタル事務局は、北海道内のキャンピングカーレンタル情報を調査・比較・発信する専門メディアです。新千歳空港・帯広空港をはじめとした主要エリアのレンタル会社、車種、料金、利用条件を実際の調査データをもとに整理し、初めての方でも安心して選べる情報提供を行っています。

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