北海道キャンピングカー釣り旅ガイド|渓流・海釣り・釣り場アクセス・車中泊スポットまとめ【2026年版】
「早朝から釣り場に入りたいのに、宿から遠くて間に合わない」「釣り場を変えるたびに宿を取り直す手間が面倒」——キャンピングカーはその二つの悩みを同時に解決します。北海道は道東の根魚・ホッケから十勝の渓流サクラマスまで、釣りのフィールドが広くて多様です。この記事では、北海道をキャンピングカーで釣り旅するための段取りから釣り場情報、車中泊スポット、道具の積み方・臭い対策まで整理しました。
道東・知床周辺の海釣り、十勝・日高の渓流釣り、それぞれの拠点になるRVパーク、釣った魚の処理と臭い対策も具体的に書いています。計画の参考にしてください。
キャンピングカー×釣り旅の魅力と段取り
北海道の釣り場は広大です。道東だけでも知床半島・羅臼・根室・厚岸と点在しており、ホテルや旅館を拠点にすると「釣り場から宿が1時間以上離れている」という状況になりがちです。キャンピングカーなら釣り場の近くで車中泊してそのまま早朝から竿を出せるのが最大の強みです。
また、魚の回遊や天候によって釣り場を変えたいときも、宿の予約を気にせず移動できます。道東から日高へ移動するなど、長距離を走りながら複数の釣り場を巡るスタイルに、キャンピングカーは特に向いています。
釣り旅に向いているキャンピングカーの選び方
釣り旅で重視したいのは収納力と冷蔵・保冷機能です。竿ケース(ロッドケース)は長さが2メートルを超えることもあり、積み込みのしやすさは車種によって大きく変わります。キャブコン(キャブコンバージョン)は荷室が広く、竿を横に収めやすい構造の車種が多いです。バンコンでも工夫次第で積めますが、ルアーロッドなど短めの仕掛けの場合に向いています。
保冷については、AC電源のある冷蔵庫搭載車が理想です。釣った魚を数日保存するには、クーラーボックス+保冷剤だけでは限界があります。RVパーク泊でAC電源が使えるルートを組むと、より長期の釣り旅が現実的になります。
北海道釣り旅の基本スケジュール例
新千歳空港でキャンピングカーを受け取り、初日は道東方面へ移動するのが一般的なパターンです。道東の海釣りを2〜3日楽しんだ後、十勝・日高へ移動して渓流釣りをするというルートが、海と川の両方を楽しめて効率的です。
- 1日目:新千歳空港 → 道東(阿寒・釧路方面)へ移動・車中泊
- 2〜3日目:羅臼・ウトロで海釣り
- 4日目:中標津・根室方面を移動しながら探釣
- 5〜6日目:十勝・日高の渓流釣り
- 7日目:新千歳空港へ返却
6〜7泊の行程が余裕を持って楽しめる目安です。天候や魚の状況に合わせて予定を変えられるのも、キャンピングカー旅ならではです。
道東・知床の海釣りスポットとアクセス
道東の海釣りは、魚種の豊富さが魅力です。根魚(ソイ・ガヤ・アブラコ)、ホッケ、カレイ、カジカなど、一本の竿で複数の魚種が狙えます。釣り場と季節ごとのターゲットを押さえておくと、釣行計画が立てやすくなります。
羅臼町:根魚・ホッケの好漁場
知床半島の東側に位置する羅臼は、透明度の高い海と豊かな魚礁に恵まれた釣り場です。港内の漁港では根魚(ガヤ・ソイ)が周年狙えます。春から初夏にかけてはホッケの回遊があり、サビキ仕掛けで数釣りが楽しめます。
羅臼漁港はキャンピングカーでの駐車スペースがある程度確保されていますが、漁業関係者の作業時間帯は避けてください。釣りのルールは現地掲示を必ず確認しましょう。羅臼町のキャンプ場「らうすの宿 熊の家」近辺から海岸線への道は、大型車では進入できない狭路もあるため、ナビと現地確認を組み合わせてください。
ウトロ(斜里町):カレイ・カジカが狙える
知床半島の西側、ウトロ漁港周辺はカレイとカジカが主なターゲットです。春から秋にかけて投げ釣りでクロガシラカレイ・スナガレイが安定して釣れます。カジカは秋から冬が旬で、根回りの投げ釣りが有効です。
ウトロ地区には道の駅「うとろ・シリエトク」があり、キャンピングカーでの短時間休憩には便利です。ただし、道の駅での車中泊は施設の方針を事前に確認してください。近隣のウトロ温泉バスターミナル周辺には有料駐車場もあります。
根室・厚岸:カレイ・チカ・コマイの好場
根室半島の先端に近い落石漁港や根室港では、チカ(ニシン科)の群れが入る時期があります。厚岸周辺では冬場のコマイ釣りが有名で、氷点下の中で竿を出す釣り人が後を絶ちません。キャンピングカーなら冷え込んでも車内で温まりながら休憩でき、他の釣り人より快適に長時間釣りを続けられます。
厚岸には道の駅「コンキリエ」があり、牡蠣など地元の海産物も楽しめます。厚岸湖・別寒辺牛湿原はラムサール条約登録地で、釣り可能なエリアが制限されている部分もあります。事前に厚岸町のウェブサイトや漁協で確認してください。
十勝・日高の渓流釣り(サクラマス・アメマス)
北海道の内陸河川では、サクラマスとアメマスが渓流釣りの主役です。どちらも本州では出会いにくい魚種で、北海道釣り旅のハイライトになります。
サクラマス:4〜6月が旬、河川遡上を狙う
サクラマスは海で育ち、春から初夏にかけて産まれた川へ遡上します。4月下旬〜6月が北海道の渓流でのメインシーズンです。十勝川水系(利別川・音更川など)や沙流川、鵡川が代表的な遡上河川です。
サクラマスの釣りには遊漁券(釣り券)が必要な河川がほとんどです。日釣り券・週券・年券のいずれかを購入してから竿を出してください。販売は地元の漁業協同組合や釣具店が窓口になっています。現地に着いてから探すと販売所が見つからないこともあるため、事前にウェブで確認してから向かうことをおすすめします。
ルアー釣りが主流で、スプーンやミノーを使います。渓流の水量・濁り・水温によって活性が変わるため、連日同じ場所で釣れるとは限りません。複数の河川をキャンピングカーで移動しながら探すスタイルが、釣果を上げやすいです。
アメマス:周年狙えて初心者にも入りやすい
アメマス(エゾイワナ)はサクラマスより通年釣れる魚種で、北海道の多くの河川に生息しています。ニジマスとともに渓流釣りの入門として狙いやすく、フライ・ルアー・エサ釣りいずれも対応できます。
日高山脈を源流に持つ沙流川・額平川、十勝の然別川・芽室川などがアメマスの有名ポイントです。春から夏は本流域で、秋は支流の上流部で型がよくなる傾向があります。渓流に入るときは熊の生息域であることを忘れずに。熊鈴の携行と複数人での行動を基本にしてください。
渓流釣りの注意事項:禁漁区・遊漁券を必ず確認
北海道の内水面(河川・湖)での釣りは、北海道内水面漁業調整規則によって禁漁区・禁漁期間・漁具制限が定められています。釣りができる期間や場所が河川ごとに違うため、北海道庁の内水面漁業調整規則の情報と各漁協の遊漁規則を確認してから入川してください。
遊漁券を持たずに釣りをすると密漁にあたります。キャンピングカーで移動中に通りかかった河川に気軽に竿を出すのは避け、必ず事前確認を徹底してください。
釣り場近くで使えるRVパーク・車中泊スポット
道東・十勝エリアのRVパークと車中泊に向いたスポットを紹介します。釣り場へのアクセスと合わせて選んでください。
RVパーク しれとこ・らうす(羅臼町)
知床・羅臼の海釣りを楽しむなら羅臼町内のRVパークが拠点になります。電源付きサイトがあれば冷蔵庫を稼働させて魚の保存ができます。羅臼漁港まで車で数分の立地なので、早朝から漁港に向かいやすいです。施設の詳細は予約時に確認してください(設備・料金は年度によって変わることがあります)。
ウトロ温泉周辺のキャンプ場・RVパーク
ウトロ地区には「知床自然センター」の近くにキャンプ場があります。ウトロ漁港へのアクセスが良く、知床観光と組み合わせられるため釣り旅以外の目的にも対応しやすいです。シーズンピーク(7〜8月)は混雑するため、予約を早めに取ることをおすすめします。
道の駅「なかさつない」(中札内村/十勝)
十勝・日高の渓流釣り拠点として、中札内村周辺は利便性が高いです。道の駅「なかさつない」は24時間トイレが使えて大型車の駐車スペースもあります。沙流川・額平川へのアクセスも比較的よく、渓流釣りの基地として使いやすい場所です。ただし道の駅での車中泊は施設の方針に従ってください。
帯広市近郊のRVパーク
十勝の中心都市・帯広には複数のRVパークがあります。帯広市内または近郊のRVパークを拠点にすると、利別川・音更川などの十勝川水系へのアクセスが良く、買い出しや道具の補充にも便利です。帯広のスーパーやホームセンターは品揃えが充実しており、現地調達で不足した釣り道具を補いやすいです。
車中泊の際の注意点
釣り場の近くで野営・車中泊をする場合は、土地の所有者・管理者の許可が必要です。漁港の駐車場や河川敷は、キャンピングカーでの長時間駐車・宿泊が禁じられている場所があります。また、クマの出没情報が多い時期は、食材や魚の内臓を車内・車外に放置しないよう徹底してください。
釣り道具の積み方・臭い対策・魚の処理
釣り旅でキャンピングカーを使うときに必ず突き当たるのが、道具の積み方と魚の臭い問題です。車内を清潔に保つための具体的な対策を紹介します。
竿(ロッド)と道具の積み方
渓流竿・投げ竿は長いものでは3〜4メートルになります。ロッドケースに収納した状態で、キャブコンのリアハッチから縦または横に差し込む形が一般的です。積み込み前に車種のリア収納寸法をレンタル会社に確認しておくと安心です。
ルアーや仕掛けは透明の小分けケースに入れてバッグにまとめると、取り出しやすく紛失も防げます。ハリが剥き出しで転がっていると車内でケガをするリスクがあるので、フックカバーや専用ケースを使ってください。
魚の保冷:クーラーボックスの使い方
釣った魚を鮮度よく持ち帰るには、氷または保冷剤+クーラーボックスの組み合わせが基本です。北海道の夏(7〜8月)は日中30度を超えることもあります。断熱性の高いクーラーボックスを選び、魚を入れる前から冷やしておくと氷の持ちがよくなります。
氷は道内各地のコンビニ・ホームセンター・釣具店で購入できます。釣り場近くのコンビニで板氷を買う習慣をつけると、保冷の失敗が減ります。電源付きRVパーク泊日には冷蔵庫に移して氷の消費を節約するのも有効です。
魚の内臓処理と血抜き
車内での臭い問題の大半は、魚の内臓と血が原因です。釣った魚はその場で締めて血抜きし、できれば内臓を取り除いてからクーラーボックスに入れるのが鉄則です。内臓は釣り場の指定ゴミ捨て場や持ち帰り袋に入れて処理してください。釣り場の岸や駐車場への投棄は厳禁です。
血抜き・内臓処理には専用の折りたたみナイフと洗い用の水タンクがあると便利です。キャンピングカーには水タンクが搭載されていることが多いので、釣り作業後に手や道具を洗うのに役立ちます。
車内の臭い対策
魚の臭いが車内に染みついてしまうと、返却時のトラブルになることがあります。以下の対策を組み合わせてください。
- 魚はクーラーボックスに密封:フタをしっかり閉め、液漏れしないよう排水バルブを確認する
- ウェア・ブーツは外に出す:釣り後のウェーダーや長靴は外収納または袋に入れて車外に吊るす
- 床・シートへの汚れ防止:釣り用のラバーマットやブルーシートを敷いておく
- 換気を徹底する:釣行後は窓を開けて車内を換気する。消臭スプレーはあくまで補助
- 排水処理:クーラーボックスの排水(ドリップ)はポリ袋で受け、車外で処理する
レンタル前に「釣りを前提とした使用」をレンタル会社に伝えておくと、対応できる車種や注意点を教えてもらえることがあります。
釣り旅に持っていくと便利なアイテム
キャンピングカーでの釣り旅を快適にする持ち物をまとめます。釣り道具以外で意外と忘れがちなものを中心に挙げました。
- ポリ袋(大・中):内臓処理・生ゴミ管理・濡れた衣類の収納など多用途
- 折りたたみバケツ:釣り場での水汲み・道具洗いに使える。コンパクトに収納できるものが便利
- 消臭袋(チャック付き):魚を一時収納するときの臭い漏れを防ぐ
- ヘッドライト:早朝の釣り支度や夜間のキャンプ作業に必須。予備電池も持参する
- レインウェア・ウェーダー:渓流に入るときはウェーダーがあると行動範囲が広がる
- 熊スプレー:道東・日高の山林・渓流ではレンタル品の利用も検討する
- 遊漁券(釣り券):現地購入の場合は出発前に販売店を調べておく
荷物が増えるほど積み込み計画が重要になります。出発前に車種の収納スペースを確認し、よく使うものを取り出しやすい場所に配置するだけで、釣り場での動きがスムーズになります。
よくある質問(FAQ)
北海道の渓流で釣りをするのに遊漁券は必ず必要ですか?
河川によって異なりますが、サクラマス・アメマスを対象とした内水面漁業の多くは漁業権が設定されており、遊漁券が必要です。購入せずに釣りをすると密漁扱いになります。釣行前に対象河川を管轄する漁業協同組合のウェブサイトまたは現地釣具店で確認してから入川してください。
道東の海釣りはどの季節が狙い目ですか?
根魚(ソイ・ガヤ)は周年狙えますが、型がよくなるのは秋から冬です。ホッケは春から初夏に回遊が活発になります。カレイは春と秋が産卵期前後で数が多くなります。観光シーズン(7〜8月)は混雑しますが、魚の活性という点では春(5〜6月)が釣りやすいと言われています。
キャンピングカー内で魚をさばいてもいいですか?
レンタル車両の場合は基本的におすすめしません。臭いや汚れの原因になり、返却時に追加クリーニング費用が発生することがあります。調理は外のテーブルで行い、車内での魚の処理は最小限にとどめてください。RVパークによっては流し台が使えるところもあります。
熊が出るエリアで釣りをするときの注意点は?
道東・日高の渓流はクマの生息域と重なります。単独での入渓は避け、複数人で行動するのが基本です。熊鈴を鳴らしながら歩き、遭遇時のために熊スプレーを携行する釣り人も多くいます。釣り上げた魚の血や内臓を渓流沿いに放置するとクマを引き寄せるリスクがあるため、持ち帰り袋に入れて処理してください。出発前に地元の観光協会や猟友会の出没情報を確認することもおすすめします。
竿やルアーは現地調達できますか?
帯広・釧路・網走などの主要都市には釣具店があり、基本的な消耗品(ライン・ルアー・仕掛け・遊漁券)は現地でそろえられます。ただし、専門的な渓流用品は在庫が限られることもあるため、竿やリールは自宅から持参するのが確実です。新千歳空港でのキャンピングカー受け取り前に、フライト荷物として道具を持ち込む釣り旅客は多くいます。
釣った魚を自宅に持ち帰るにはどうすればいいですか?
クーラーボックスに入れてチェックインカウンターで預ける方法が一般的です。航空会社によって規定が異なるため、ドライアイスの使用可否・重量制限などを事前に確認してください。現地の配送業者(ヤマト運輸・佐川急便など)を使って自宅に直送する方法もあります。釣り場近くのコンビニや道の駅から発送できる場合があります。