2026.06.16 更新

知床・ウトロキャンピングカードライブガイド|世界遺産・クルーズ・知床峠完全ガイド【2026年版】

知床は日本で最も「野生の自然」に近づける場所のひとつです。世界自然遺産に登録された原生林、ヒグマが歩く海岸線、流氷が去った後に開くウトロの港——こういう場所はキャンピングカーとの相性がかなり良いです。理由は単純で、知床は宿の数が少なく、夏の繁忙期は数週間前から満室が続く宿泊施設がほとんどだからです。キャンピングカーがあれば近郊のキャンプ場を拠点に、行きたいタイミングで動けます。

この記事では知床・ウトロエリアをキャンピングカーで旅したい方向けに、見どころ・宿泊スポット・道東ルート・費用をまとめています。新千歳空港から知床までは距離があるため、2泊以上が現実的なプランです。北海道全体のレンタル情報は北海道キャンピングカーレンタルおすすめ15選を、初めてキャンピングカーを借りる方は初心者ガイドも参考にしてください。

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知床・ウトロへのアクセスと基本情報

知床半島の玄関口となるのがウトロ地区(斜里町)です。新千歳空港からは道東自動車道・国道244号経由で約4時間30分〜5時間かかります。長距離ドライブになるため、途中の阿寒湖・釧路・摩周湖などに立ち寄りながら移動するのが道東旅では一般的なスタイルです。

知床半島には「ウトロ側(太平洋側・斜里町)」と「羅臼側(オホーツク海側・羅臼町)」があり、半島の中央を横切る「知床横断道路(知床峠・国道334号)」でつながっています。知床峠は例年11月上旬〜4月下旬ごろ冬季閉鎖となるため、時期を確認してから計画を立てましょう。

キャンピングカーで知床を走る際の注意点

知床内の主要観光地(知床五湖・カムイワッカ方面)へは夏期に「シャトルバス規制」が適用されます(マイカー規制期間)。マイカー規制中は知床五湖の手前の駐車場に停めてシャトルバスに乗り換える必要があります(シャトルバス料金別途・2026年6月時点)。この規制はヒグマとの衝突事故防止のための措置です。規制の詳細・期間は環境省の知床公式サイトで毎年発表されるため、旅行前に確認してください。

知床林道・知床岬方面の一部の道は未舗装・急カーブが多く、キャブコンやバンコンには難しい区間があります。ウトロ・羅臼間の知床峠越えは標高738mまで上がる峠道で、対向車との交互通行が必要な箇所もあります。大型のキャブコンは余裕を持ってゆっくり走ってください。

知床五湖・知床峠・ウトロクルーズ——世界遺産の核心

知床五湖

知床半島の原生林の中に大小5つの湖が点在します。「地上遊歩道」と「高架木道(無料)」の2種類の散策路があります。高架木道は全長800mで、電気柵でヒグマから守られた安全な遊歩道です。地上遊歩道は知床五湖レクチャー(講習)受講が必要で、ヒグマが活動する時期は入場制限がかかります(料金・時期によって変動・2026年6月時点)。

一湖(いちこ)の高架木道からは羅臼岳が水面に映る景色が見られます。天気の良い朝は特に絵になります。早朝5時台から開く時期があるため、前夜に知床五湖近くのキャンプ場に泊まっておくと朝一番で入れます。

知床峠

知床横断道路の最高地点(738m)にある展望スポットです。羅臼岳が目の前にそびえ、天気が良い日は国後島まで見渡せることがあります。駐車場は無料で、キャンピングカーでも停められるスペースがあります(2026年6月時点)。早朝と夕方に霧が出やすく、霧の中の峠も独特の雰囲気です。

ウトロ・知床観光船(クルーズ)

ウトロ港から出発する観光船は「知床を海から見る」最大の体験です。「知床岬コース(3〜4時間)」と「ルシャ・カシュニの滝コース(1時間30分)」等が代表的です(料金・便数・2026年6月時点で要確認)。ヒグマが海岸を歩いているのが船から見えることもあります。波の状況によって欠航することがあるため、1日余裕を持ったスケジュールにしておくのが安心です。

羅臼の漁港と海産物

知床峠を越えて羅臼側に下りると、羅臼漁港があります。羅臼昆布・ホッケ・秋鮭の産地として知られており、港の直売所や地元の店でとれたての海産物を入手できます。キャンピングカーの場合は冷蔵庫があるため、刺身や活ウニを買って近くのキャンプ場で食べるという楽しみ方が自然に組めます。

「道の駅 知床・らうす」は羅臼の人気の立ち寄り施設です。海産物のお土産・新鮮な魚介の食堂があり、キャンピングカーの大型車用スペースも確保されています(2026年6月時点)。

知床・ウトロ周辺のキャンプ場・RVパーク

知床は宿泊施設の数が限られているため、夏のキャンプ場も繁忙期は早めに埋まります。人気施設は1〜2ヶ月前の予約が望ましいです。

施設名場所タイプ電源目安料金備考
知床自然センター近く・ウトロキャンプ場斜里町ウトロオートキャンプ場あり(一部)2,000〜3,500円/泊(2026年6月時点)ウトロの観光拠点に近い
岩尾別オートキャンプ場斜里町岩尾別オートキャンプ場なし1,000〜2,000円/泊(2026年6月時点)知床五湖・知床峠に近い
羅臼野営場羅臼町フリーサイトなし500〜1,000円(2026年6月時点)羅臼温泉・熊の湯に徒歩圏
道の駅「しゃり」付近・RVパーク斜里町RVパークあり2,000円〜/泊(2026年6月時点)ウトロへの中継地点

各施設の料金・予約方法は公式サイトまたは電話で確認してください。ヒグマの出没情報が出ている時期は、食料の管理(車内の密閉容器・ゴミの適切な廃棄)が必要です。

温泉入浴スポット(知床・羅臼周辺)

  • 熊の湯(羅臼): 無料の野湯。男女別・水着不要。ただし熱湯のため地元の方に入り方を確認してから。
  • 羅臼温泉・ホテル峰の湯: 日帰り入浴可(800円〜・2026年6月時点)。
  • ウトロ温泉(知床グランドホテル北こぶし等): 湖畔・海岸線を見渡す展望風呂が人気。日帰り入浴は混雑時に断られることもあるため事前確認推奨。

道東・知床周遊モデルルート

新千歳空港から知床まで一直線に向かうよりも、道東の見どころを組み合わせた周遊ルートが現実的です。以下は4〜5泊で回るモデルルートです。

4泊5日・道東知床周遊ルート

日程行程宿泊地
1日目新千歳空港 → 道東道 → 帯広(ランチ・豚丼)→ 然別湖 → 道東方面へ帯広・十勝川温泉周辺
2日目屈斜路湖 → 摩周湖(第一展望台)→ 川湯温泉(日帰り入浴)→ 知床方面へ弟子屈・清里周辺
3日目ウトロ着 → 知床観光船(ウトロクルーズ)→ 知床自然センター → ウトロ周辺キャンプ場泊ウトロ周辺
4日目早朝・知床五湖(高架木道)→ 知床峠 → 羅臼(漁港・海産物)→ 熊の湯 → 羅臼野営場羅臼町
5日目羅臼から国道335号・244号 → 網走(流氷博物館・オホーツク流氷館)→ 道央道 → 新千歳空港返却(帰路)

摩周湖は「霧の摩周湖」として有名で、霧が出ていると湖面が全く見えないことがあります。晴れた早朝が見えやすい時間帯です。屈斜路湖の砂湯(砂を掘ると温泉が湧き出る)は無料で楽しめる面白い体験です。

知床キャンピングカー旅の費用目安

費目目安(2名・4泊5日)備考
キャンピングカーレンタル料120,000〜200,000円4泊5日・バンコン〜キャブコン
ガソリン代15,000〜25,000円総走行距離700〜1,000km想定
宿泊費(キャンプ場)6,000〜14,000円4泊1,500〜3,500円/泊
食費15,000〜25,000円羅臼の海産物・帯広豚丼含む
観光入場料等5,000〜10,000円クルーズ・知床五湖・温泉2名分
合計目安161,000〜274,000円2名合計・時期や行動で前後する

道東は距離が長い分ガソリン代がかかります。移動距離が伸びるため、事前に燃料を補給できる場所(GSの場所)を確認しておくと安心です。知床半島内はGSが少ないため、ウトロに入る前に満タンにしておきましょう。

知床・道東旅の実用情報

知床エリアのガソリン補給

知床半島内にガソリンスタンドは非常に少ないです。ウトロ地区(斜里町)にGSがありますが、閉店時間が早い施設もあります。半島に入る前に必ず満タンにしてください。羅臼側も同様にGSの数が限られます。道東全体を走る旅では「道の駅や主要市街地に入るたびに給油」の習慣をつけると安心です。弟子屈・清里・斜里など、ウトロ手前の街でも給油できます。

知床のヒグマ対策

知床では年間を通じてヒグマの目撃情報があります。キャンプ中の食料管理が最重要です。食べ物・調理道具・ゴミを車外や外のテーブルに放置しないこと。においの強い食品(肉・魚・果物)は車内の密閉容器か専用のベアキャニスター(クマ対策保管容器)に入れてください。キャンプ場によっては食料保管庫が提供されていますが、ない施設も多いです。

ヒグマに出会った場合は走らない・目を離さない・ゆっくり後退が基本行動です。知床自然センターでは到着時にヒグマ情報の最新状況を確認できます。知床半島内では知床財団が出没情報をウェブサイトで公開しています(2026年6月時点)。旅前にチェックする習慣をつけてください。

知床・道東の買い出しポイント

ウトロ地区には「セイコーマート(ウトロ店)」があります(2026年6月時点)。北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」は食料品の品揃えが充実しており、惣菜・弁当・道内産食材も豊富です。大型スーパーは斜里市街(ウトロから約30km)まで行く必要があります。羅臼側は羅臼町内にセイコーマートがあります。

知床・道東の旅では「地元の海産物を現地で食べる」体験が旅の醍醐味のひとつです。ウトロの「道の駅うとろ・シリエトク」、羅臼の「道の駅知床・らうす」、網走の「道の駅流氷街道網走」は食事・買い物ともに充実しています。いずれも大型駐車場があり、キャンピングカーでも停めやすい設計です(2026年6月時点)。

道東の天気と旅の計画

知床・道東の夏は比較的涼しく、東京の真夏より10℃以上低いことがあります。一方で霧・雨が多い地域でもあります。知床峠は特に霧が出やすく、晴れていても急に視界が悪くなることがあります。摩周湖も「霧の摩周湖」として知られているように、晴れた湖面が見られるのはむしろレアです。天気に左右されるスポットが多いため、計画に「もし霧でも楽しめる別のプラン」を用意しておくと旅が安定します。

知床の車種選び

知床は総移動距離が長く、道路のコンディションが場所によって変わります。バンコン(ハイエースベース)が機動力・燃費・取り回しのバランスが良く、道東旅全般で使いやすいです。ファミリーや4〜5名の旅はキャブコンのほうが就寝・食事の快適性で有利です。知床峠は勾配があるため、エンジンパワーがあるガソリン車のキャブコンが安定した走行感があります。

知床・道東旅で組み合わせたいスポット

知床を拠点にした道東旅には、以下の追加スポットが組みやすいです。

  • 網走刑務所(博物館網走監獄): 明治時代の監獄建築を移築・展示する野外博物館。入館料あり(2026年6月時点)。国道244号沿いでウトロ帰りに立ち寄れる。
  • オホーツク流氷館(網走): 流氷を常設展示している施設。夏でも−15℃の展示室で流氷が体験できる。入館料あり(2026年6月時点)。
  • 野付半島(別海町): 北海道最大の砂嘴(さし)。トドワラ(立ち枯れの木々)と広大な草原が広がる。知床から羅臼・根北峠を越えると野付半島へつながる道路がある。
  • 釧路湿原: 日本最大の湿原。カヌーでの湿原探索や展望台からの眺望が楽しめる。道東旅の南端として組み合わせやすい。

道東は「広い」のが最大の特徴であり課題です。知床だけを見ても片道4〜5時間かかる場所です。旅程の設計では「1日に詰め込みすぎない」ことが満足度を上げるコツです。夜明け前後の景色(知床の朝焼け・摩周湖の朝霧)を楽しむためには、移動距離を短くした1泊多めのプランが向いています。

知床旅の緊急時・連絡先

知床半島内は携帯電話の電波が届かない区間があります(2026年6月時点)。ウトロ市街地や国道334号沿いは比較的つながりますが、林道・知床岬方面は圏外になります。緊急時の連絡手段として斜里警察署(TEL: 0152-23-0110)・羅臼警察署(TEL: 0153-87-2019)の番号を控えておくと安心です。知床自然センターも緊急時の相談窓口として活用できます。

知床・道東旅が向いている人・向いていない人

知床・道東旅が向いているのは「移動そのものを楽しめる人」です。観光スポットとスポットの間の距離が長く、1時間以上のドライブが連続します。摩周湖の霧・知床峠の雲・羅臼岳の朝焼けなど、道中に出会う景色が旅の質を決める部分が大きいです。キャンピングカーで来ると、良い景色の場所に突然停まって写真を撮ったり、疲れたら路肩でコーヒーを淹れて一息ついたりと、自分のリズムで旅を進められます。

一方で「移動が苦手・長いドライブが疲れる・観光地を効率よく回りたい」という方には、距離が短く見どころが集中している小樽・洞爺湖エリアのほうが向いています。道東は「広さと野生」を楽しむためのエリアです。旅の日数・体力・目的に合わせてエリアを選んでください。

よくある質問(FAQ)

Q: 知床でヒグマに出会う確率は高いですか?

A: 整備された観光エリア(知床五湖・知床自然センター周辺)では適切な距離が保たれた状態で目撃できることがあります。遊歩道を外れる・夜間の単独行動・食料の不適切な管理はヒグマとのトラブルにつながります。キャンプ場では食料を車内の密閉できる場所に保管し、外に食べ物を放置しないよう注意してください。

Q: 知床五湖はキャンピングカーで行けますか?

A: 夏期のマイカー規制期間中は、規制ゲートより手前の大型駐車場に停めてシャトルバスに乗り換える必要があります。駐車場はキャンピングカーでも利用可能ですが、スペースに限りがあるため早めの到着が安心です。規制期間外(秋・春)はマイカーで直接アクセスできます。

Q: 知床観光船は予約が必要ですか?

A: ウトロ港発の観光船は夏の繁忙期に混雑します。当日でも乗れることはありますが、確実に希望の便に乗るには前日〜数日前の予約が安心です。運行会社はいくつかあるため、料金・コース・所要時間を比較してから予約してください(2026年6月時点)。

Q: 知床峠はキャンピングカーで通れますか?

A: 通れます。ただし峠道は急カーブ・急勾配が続くため、大型のキャブコンはゆっくり走ることを意識してください。霧が濃い時間帯(早朝・夕方)はライトを点けて慎重に走行してください。冬季閉鎖(例年11月〜4月)の時期は通行不可です。

Q: 新千歳空港から知床(ウトロ)まで何時間かかりますか?

A: 道東自動車道・国道経由で約4時間30分〜5時間です(2026年6月時点)。一日で移動するのは疲れるため、途中の帯広や摩周湖エリアで一泊挟むプランが体への負担が少ないです。

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著者情報

コンテンツ作成日: 2026-06-16 / 最終更新日: 2026-06-16

執筆・監修: 北海道キャンピングカーレンタル事務局

確認方針: 公式情報優先 / 不明値は断定しない / 変更は順次更新

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