2026.07.14 更新

道東縦断キャンピングカーモデルルート|知床・釧路・網走・帯広5〜7泊完全ガイド【2026年版】

道東は知床・釧路湿原・阿寒湖・網走・野付半島・帯広と、北海道の中でも最も密度の高い自然観光スポットが集まるエリアです。キャンピングカーなら早朝の知床五湖や夕暮れの釧路湿原を、宿の移動時間を気にせず自分のペースで動けます。5泊6日〜7泊8日の旅程がこのエリアにちょうど向いています。

このガイドでは女満別空港発の5泊6日コース、帯広発の7泊8日コース、費用目安、宿泊地候補、走行距離の注意点まで順に見ます。

道東で何が見られるか

道東は「北海道らしさ」が最も凝縮しているエリアです。スポットの性格が場所ごとにはっきり違うため、旅程を組みやすいのが特徴です。

  • 知床半島:世界自然遺産。知床五湖の木道歩き・カムイワッカ湯の滝・知床峠からの国後島眺望。ヒグマが近くに出る場所なのでルールを守って動く
  • 野付半島・根室:トドワラ(枯れ木立ちが続く半島)、納沙布岬(日本本土最東端)。人の少ない「端っこ感」が好きな人に向いています
  • 釧路湿原:日本最大の湿原。細岡展望台から湿原全体を見渡せる。夏季はノロッコ号(観光列車)で湿原を横断できる
  • 阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖:道東三湖。マリモ・霧・砂湯と、それぞれ表情が違う。屈斜路湖のコタン温泉は無料で入れる露天風呂
  • 網走・オホーツク:博物館網走監獄(入場1,100円)、サロマ湖のホタテ直売、オシンコシンの滝
  • 十勝・帯広:広大な農業地帯。帯広の豚丼・スイーツ・幸福駅。道東旅の締めくくりに向いています

費用はどれくらいかかるか

レンタル代、燃料代、宿泊地(RVパーク・キャンプ場)利用料が主な固定費です。ざっくり見るとこんな感じです。

車種タイプ定員5泊6日の目安7泊8日の目安
軽キャンパー・バンコン小2〜3名60,000〜90,000円80,000〜120,000円
バンコン(標準)3〜4名90,000〜140,000円120,000〜180,000円
キャブコン(ベッド付き)4〜6名130,000〜200,000円170,000〜260,000円
大型バスコン6〜8名180,000〜280,000円240,000〜360,000円

上記はレンタル料金のみです。燃料費は道東縦断で概算5,000〜12,000円(車種・ルートによる)。有料観光施設の入場料(知床五湖・阿寒湖遊覧船など合計で5,000〜10,000円程度)と食費も別途かかります。繁忙期(7〜8月)はレンタル代が1.2〜1.5倍になります。早めに予約するほど選択肢が広がります。

4名以上ならキャブコンが1人あたりの費用を抑えやすいです。2名旅なら軽キャンパーかバンコン小が燃費・取り回しともに動かしやすいです。

時計回りか反時計回りか

道東縦断ルートには「時計回り(女満別→知床→根室→釧路→帯広)」と「反時計回り(帯広→釧路→根室→知床→女満別)」の2パターンがあります。どちらで回るかで旅の印象がかなり変わります。

時計回り(女満別発)反時計回り(帯広発)
最初のハイライト知床から入るため開幕が強い帯広・十勝でゆっくりウォームアップ
初日の疲れ受け取り後すぐ知床方面。疲れているうちに移動が長め帯広周辺は走行距離が短く初日が楽
Moving Inn利用時新千歳→女満別の移動が必要新千歳→帯広で直接スタートできる
知床での天気旅の前半に知床を組める。天候悪化リスクを前半に消化後半に知床。旅の終盤で疲れが出る

Moving Inn(新千歳空港)でキャンピングカーを借りる場合は、新千歳から帯広(約2時間半)か女満別(約3時間)まで自走してスタートするか、帯広・女満別の現地ショップで借りる選択肢もあります。Moving Innを使う場合は出発当日に長距離移動が発生することを念頭に置いてください。

モデルルート1:女満別空港発 5泊6日

網走・知床・根室・釧路・阿寒・帯広を一筆書きで回る最もポピュラーなコースです。総走行距離は900〜1,000km。1日平均150〜180kmで、道東の中では標準的なペースです。

1日目:女満別空港 → 網走 → ウトロ泊(走行約100〜120km)

  • 女満別空港でキャンピングカーを受け取り(13:00〜14:00頃が目安)
  • 博物館網走監獄を見学(所要1.5〜2時間、入場料1,100円)。当日受け取り後に寄れる距離感
  • オシンコシンの滝(知床への国道沿い。5分で見られる滝)を通過
  • ウトロ温泉(知床)のRVパークまたは道の駅「うとろ・シリエトク」近くに到着・泊
  • ウトロ着が遅い場合は翌朝のために燃料補充を忘れずに。ウトロのGSは1〜2軒で夜間閉店する

2日目:知床五湖 → 知床峠 → ウトロ泊(走行約80〜100km)

  • 知床五湖:高架木道コース(無料・1時間弱)か地上遊歩道コース(要ヒグマ活動情報確認・ガイド同行または事前登録)。繁忙期は7:00頃に入り口に到着しておくと安心
  • 知床横断道路(知床峠・標高738m)を羅臼側へ。晴れていれば羅臼岳と国後島を見渡せる。通行止め期間は10月下旬〜4月末
  • 羅臼温泉で入浴後、ウトロ側に戻る(または羅臼泊にして翌日のルートを調整)
  • 車内に食材を放置しない。ヒグマは人のいない車にも近づく

3日目:羅臼 → 野付半島 → 根室・納沙布岬(走行約200〜220km)

  • 羅臼漁港の朝市(鮮魚・海産物の直売。早朝がにぎわう)
  • 野付半島:トドワラまで往復約4km歩く。枯れ木立ちが続く独特の景観。駐車場無料
  • 別海町を南下して根室へ。道東最長の走行日なので無理なく進む
  • 納沙布岬:日本本土最東端。最東端の碑・北方領土を望む展望台・灯台を見学
  • 根室市街のスーパーで翌日分の食材調達を。この先の釧路まで大型スーパーが少ない
  • 宿泊:道の駅「スワン44ねむろ」周辺または根室市内の宿泊施設

4日目:厚岸 → 釧路湿原 → 釧路泊(走行約130〜150km)

  • 厚岸:牡蠣の名産地。厚岸グルメパーク(コンキリエ)で牡蠣焼き。10:00開店前後から混み始める
  • 釧路湿原・細岡展望台:湿原全体が見渡せる無料展望台。10〜15分で回れる
  • 夏季のノロッコ号(釧路〜塘路間)は事前予約が必要。乗るなら出発前に手配しておく
  • 釧路市街で炉端焼きの夕食。和商市場の「勝手丼」は昼間のみ
  • 宿泊:釧路市内のRVパーク、または道の駅「阿寒丹頂の里」(釧路市郊外)

5日目:阿寒湖 → 摩周湖 → 屈斜路湖 → 帯広泊(走行約210〜240km)

  • 阿寒湖:マリモ展示観察センターへの遊覧船(往復1,870円)。アイヌコタンで工芸品・食事も。温泉街の足湯は無料
  • 摩周湖:第1展望台(入場530円)。霧に包まれた透明度の高いカルデラ湖。「霧の摩周湖」が有名だが晴れていれば底まで見える
  • 屈斜路湖:砂湯(砂を掘ると温泉が出る。無料)、コタン温泉(無料露天風呂・混浴)
  • 道道53号・国道241号経由で帯広へ(2時間半程度)
  • 帯広で豚丼(ぱんちょう・はなとかちなど)か六花亭のスイーツを
  • 宿泊:帯広市内RVパークまたは幸福の森キャンプ場

6日目:帯広 → 女満別空港返却(走行約220〜240km)

  • 午前:幸福駅(旧国鉄幸福駅。フォトスポット。入場無料)
  • 六花亭帯広本店でマルセイバターサンドを購入して帰路へ
  • 国道241〜244号経由で女満別空港(2.5〜3時間)
  • 返却前に給油しておく。空港の近くにGSがある
  • 返却時間の30分前には空港周辺に到着するよう余裕を見る

5泊6日の総走行距離目安:約900〜1,000km

モデルルート2:帯広発 7泊8日(余裕のある行程)

7泊8日なら各スポットに半日〜1日の余裕が生まれます。知床に連泊できるので、天候次第でルートを変えやすいのがメリットです。

日程行程宿泊エリア走行目安
1日目帯広着 → 幸福駅 → 帯広豚丼帯広市内RVパーク〜50km
2日目釧路湿原(細岡展望台・ノロッコ号) → 釧路炉端釧路市内150km
3日目厚岸牡蠣 → 根室・納沙布岬根室周辺180km
4日目野付半島 → 羅臼漁港羅臼温泉130km
5日目知床五湖 → 知床峠(連泊でゆっくり)ウトロ温泉80km
6日目網走監獄 → サロマ湖(ホタテ直売)サロマ湖周辺150km
7日目阿寒湖 → 摩周湖 → 屈斜路湖砂湯屈斜路湖畔200km
8日目帯広市内観光 → 帯広空港または女満別空港返却50〜120km

7泊8日ルートのポイントは6日目に入れているサロマ湖です。ホタテの直売所で昼食を取り、オホーツク海沿いをのんびり走れます。網走・サロマ湖エリアガイドも使ってください。

道東の宿泊地候補

道東はRVパーク・キャンプ場・道の駅の3種類を組み合わせて使います。電源が必要な場合はRVパーク一択です。道の駅は「仮眠・休憩」として使う場所であり、連泊は避けてください。

エリア宿泊候補種別電源
ウトロ(知床)道の駅「うとろ・シリエトク」周辺 / ウトロ温泉RVパーク道の駅・RVパークRVパークあり
羅臼羅臼温泉野営場キャンプ場なし
根室道の駅「スワン44ねむろ」 / 春国岱原生野鳥公園道の駅・野営なし
釧路RVパーク釧路 / 道の駅「阿寒丹頂の里」RVパーク・道の駅RVパークあり
阿寒湖・摩周阿寒湖畔キャンプ場 / 摩周温泉道の駅キャンプ場・道の駅キャンプ場あり
屈斜路湖砂湯キャンプ場 / 川湯オートキャンプ場キャンプ場電源区画あり
帯広幸福の森キャンプ場 / 帯広市内RVパークキャンプ場・RVパークRVパークあり

7〜8月の繁忙期は道の駅「うとろ」「摩周温泉」が夕方には満車になります。17:00には目的地に着くよう行程を組んでください。人気スポット周辺のキャンプ場は1〜2ヶ月前の予約が安心です。

季節ごとのおすすめ時期

道東は季節によって見られるものがかなり変わります。

時期見どころ注意点
6月下旬〜9月知床五湖地上遊歩道開放、ヒマワリ畑、霧が少なく晴天が多い7〜8月は繁忙期。宿泊地・観光の予約を早めに入れる
9月〜10月紅葉(知床峠・摩周湖)、混雑が落ち着く10月下旬から知床横断道路が通行止めに。朝晩冷え込む
4月〜6月新緑、野鳥の繁殖シーズン、タンチョウの観察5月まで残雪・路面凍結の可能性。知床横断道路が4月末まで閉鎖中
1月〜3月網走の流氷(2月がピーク)、流氷砕氷船ガリンコ号冬用タイヤ・FFヒーター必須。キャンプ場はほぼ閉鎖

道東旅で食べておきたいもの

道東は食材の産地としても北海道内で突出しています。キャンピングカー旅なら車内調理と外食を組み合わせながら食を楽しめるのが強みです。

  • 知床・羅臼:羅臼昆布(日本一とも言われる品質)、羅臼の鮮魚・海産物。羅臼漁港の朝市では直接漁師から買える日もある。羅臼の昆布だしを使った地元食堂の定食も質が高い
  • 厚岸:牡蠣の名産地。年間を通じて牡蠣を出荷しており、特に秋〜冬の「マルえもん」は濃厚。厚岸グルメパーク(コンキリエ)で牡蠣焼きとコッペパンが定番。牡蠣の缶詰・加工品はお土産にも向いている
  • 根室:エスカロップ(根室のご当地グルメ。バターライスにデミグラスソースをかけた料理)。花まる食堂が有名。根室の花咲ガニは夏が旬で地元の食堂で出される
  • 釧路:炉端焼き。釧路の炉端文化は全国的に有名で、港周辺に炉端焼きの店が集まっている。勝手丼(和商市場で海鮮を自分で選んでのせる丼)は午前中のみ営業
  • 帯広・十勝:豚丼(ぱんちょう・はなとかちが老舗)、インディアンカレー、六花亭・柳月・クランベリーのスイーツ。帯広は「スイーツの街」として知られ、菓子店が多い
  • 網走・サロマ湖:ホタテ(サロマ湖は国内最大のホタテ産地)。サロマ湖畔の直売所で新鮮なホタテを購入し、車内でバター焼きにするのが旅の定番になりつつある

道東はスーパーが少ないエリアもあるため、釧路・根室・帯広などの市街地で食材を調達しておくことをおすすめします。冷蔵庫付きのキャンピングカーなら3〜4日分の食材をまとめ買いできます。

走行で気をつけること

  • 距離が長い:知床〜根室間だけで約150km。3日目(羅臼〜納沙布岬)は200km超になります。移動日は観光を絞って体力を残す
  • ガソリンスタンドの間隔:野付半島にGSはゼロ。根室〜羅臼間・知床峠越え前は必ず満タンにしておく。ウトロ出発時に満タンにすれば根室まで無給油で到達できます(距離180km程度)
  • 電波が届かない場所:知床半島深部・野付半島・摩周湖付近は圏外になることがあります。GoogleマップやMapion等のオフラインマップを事前にダウンロードしておく
  • 道路の通行止め:知床横断道路は10月下旬〜4月末が通行止め。早朝は濃霧・野生動物の飛び出しに注意
  • ヒグマ対策:知床全域でヒグマが多い。車外に食料を放置しない、接近しても逃げる、警笛を持ち歩くなどの基本行動を守る

詳しいエリアガイドは知床キャンピングカーガイド根室・納沙布キャンピングカーガイド帯広・十勝キャンピングカーガイドも使ってください。

道東縦断に向いているキャンピングカー

道東縦断は1日の走行距離が長く、山岳道路(知床横断道路)も含まれます。次の条件で選ぶと後悔しにくいです。

  • 定員と寝床:4名以上ならキャブコン。固定ベッドがあると宿泊の準備・撤収が毎日楽になります
  • FFヒーター:夏でも道東の夜は15度を下回る日があります。FFヒーターがあると快眠できます
  • 冷蔵庫:根室〜釧路間は大型スーパーが少ない。食材を2〜3日分まとめ買いできる冷蔵庫がほしい
  • サブバッテリー:道の駅泊や野営地では外部電源がない。サブバッテリーの容量が旅の快適さに直結します
  • 車高・車長:道東の道の駅や観光地の駐車場には高さ制限がある場所もあります。借りる前に確認を

よくある質問(FAQ)

Q1: 道東だけで何泊必要ですか?

主要スポット(知床・網走・釧路・阿寒・帯広)をすべて回るなら最低5泊6日が必要です。根室・野付半島まで足を延ばすなら1〜2日を上乗せしてください。急ぎ足になるより、7泊8日で「移動が楽な日」を1日作るほうが旅全体の満足度が上がります。

Q2: 観光に向いているシーズンはいつですか?

6月下旬〜9月が道東旅の主なシーズンです。知床五湖の地上遊歩道が開放されるのも夏です。9月は混雑が落ち着き快適に動けますが、10月下旬から知床横断道路が閉まります。冬(1〜2月)は流氷シーズンで網走が人気ですが、キャンピングカー旅には防寒・凍結対策が必須で難易度が上がります。

Q3: ガソリンスタンドはどこで入れればいいですか?

野付半島・知床半島深部にGSはありません。ウトロ・羅臼・根室・中標津・釧路・帯広など市街地があるたびに入れておくのが基本です。ウトロ出発時に満タンにすれば根室まで無給油で到達できます(約180km)。レンタルキャンピングカーの燃費は8〜12km/Lが目安で、タンク容量は60〜80L程度のものが多いです。

Q4: Moving Inn(新千歳)から道東旅をスタートできますか?

Moving Inn(新千歳空港拠点のレンタル会社)でキャンピングカーを借りて道東に向かう場合、新千歳から女満別空港まで約3時間、帯広まで約2.5時間の自走が必要です。飛行機到着後に受け取ってそのまま道東に向かうと初日の移動が長くなります。前泊を一般ホテルにして翌朝出発するか、帯広・女満別近くの現地ショップで借りるほうが体の負担が少ないです。

Q5: ヒグマと遭遇したらどうすればいいですか?

遠くに見える場合は静かに離れる、近づかない、走らない、が基本です。知床五湖の地上遊歩道に入る際はヒグマ活動情報の確認が義務付けられています。車に戻れる距離感を常に意識しながら行動してください。クマスプレー(熊撃退スプレー)の携帯を現地観光案内所でも勧めています。

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著者情報

コンテンツ作成日: 2026-05-27 / 最終更新日: 2026-07-14

執筆・監修: 北海道キャンピングカーレンタル事務局

確認方針: 公式情報優先 / 不明値は断定しない / 変更は順次更新

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北海道キャンピングカーレンタル事務局は、北海道内のキャンピングカーレンタル情報を調査・比較・発信する専門メディアです。新千歳空港・帯広空港をはじめとした主要エリアのレンタル会社、車種、料金、利用条件を実際の調査データをもとに整理し、初めての方でも安心して選べる情報提供を行っています。

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