年末年始の北海道の気温と服装|札幌・函館・旭川・帯広の朝晩と、大雪になった年の注意点【2026-27】
年末年始の北海道は、日中の最高気温が氷点下の地点がすでに半分以上です。気象庁の旬別平年値(1991〜2020年)で12月下旬と1月上旬を比べると、9地点のうち日最高気温が氷点下なのは、12月下旬で旭川−1.9℃・富良野−2.4℃・帯広−0.3℃・網走−0.6℃・稚内−0.8℃の5地点、1月上旬は千歳−0.3℃も加わって6地点です。日最低気温は札幌−5.0℃から−5.8℃、旭川−9.6℃から−10.6℃、帯広−10.6℃から−12.0℃。函館でも−4.5℃から−5.2℃まで下がります(気象庁ホームページ 旬ごとの平年値(1991〜2020年、2026-10-05確認))。
この記事は、札幌・函館・旭川・帯広に絞って年末年始に出かける人に向けて、朝晩の気温と服装を地点別に整理します。後半では、年末に大雪で交通が乱れた年を気象庁の記録から3例挙げ、出発前に何を見て判断するかを行動の形で書きました。数字はどれも平年値で、例年の目安です。当日の予報ではないので、出発の1週間前からは最新の予報に切り替えてください。12月全体の気温と根雪の時期は「北海道の12月の気温と服装」にまとめています。
年末年始の北海道はどのくらい寒い?最低気温は−4.5〜−13.0℃です
年末年始の日付は、気象庁の平年値でいえば12月下旬(21〜31日)と1月上旬(1〜10日)にまたがります。この2つの旬を並べた9地点で、日最低気温がもっとも高いのは函館の12月下旬−4.5℃、もっとも低いのは富良野の1月上旬−13.0℃です。差は8.5℃あります。同じ北海道でも、行き先で朝の寒さが1段階変わります。
出典は(気象庁ホームページ 旬ごとの平年値(1991〜2020年、2026-10-05確認))。
札幌の最低気温は−5.0℃から−5.8℃で、本州の感覚でいう「氷点下5℃台の朝」が毎日続くイメージです。日中も札幌は0.9℃から0.2℃までしか上がらず、昼でも雪が融けない気温が年始の標準です。
札幌・函館・旭川・帯広の朝晩は何℃?9地点の表で確認
| 地点 | 12月下旬 最高/最低 | 1月上旬 最高/最低 |
|---|---|---|
| 札幌 | 0.9/−5.0 | 0.2/−5.8 |
| 千歳(新千歳空港周辺)※ | 0.4/−10.6 | −0.3/−11.5 |
| 函館 | 2.2/−4.5 | 1.3/−5.2 |
| 旭川 | −1.9/−9.6 | −2.7/−10.6 |
| 富良野 | −2.4/−11.8 | −3.0/−13.0 |
| 帯広 | −0.3/−10.6 | −0.9/−12.0 |
| 釧路 | 1.2/−8.6 | 0.6/−8.9 |
| 網走 | −0.6/−7.4 | −1.4/−8.0 |
| 稚内 | −0.8/−5.0 | −1.6/−5.5 |
表の読み方は3つです。
ひとつ、最高気温がプラスに残るのは札幌・函館・釧路と千歳(下旬のみ)だけで、どれも0〜2℃台。雪や路面が日中に融けて夜に凍る、という繰り返しになります。ふたつ、千歳の最低気温は−10.6℃から−11.5℃で、旭川より低い数字です。新千歳空港で借りて出発する日から、内陸並みの寒さを前提にしてください。みっつ、函館は−4.5℃から−5.2℃で、道内では寒さのゆるい部類に入ります。
年末と年始で、どれだけ違う?下がるのは0.3〜1.4℃です
12月下旬から1月上旬にかけて、日最低気温は表の9地点すべてで0.3〜1.4℃下がります。もっとも大きく下がるのは帯広の1.4℃(−10.6℃→−12.0℃)、小さいのは釧路の0.3℃(−8.6℃→−8.9℃)です。札幌は0.8℃、旭川は1.0℃(気象庁ホームページ 旬ごとの平年値(1991〜2020年、2026-10-05確認))。12月31日の夜と1月3日の夜で体感が別物になるほどの差はなく、「年内のうちに寒さの底に入っている」と考えて構いません。
11月から2月までの最低気温の推移は北海道の冬の気温とキャンピングカー車中泊の装備の記事にまとめてあります。
雪はどのくらい積もっている?最深積雪の平年値は12月から1月で増えます
| 地点 | 12月 最深積雪 | 1月 最深積雪 |
|---|---|---|
| 札幌 | 47cm | 76cm |
| 函館 | 22cm | 34cm |
| 旭川 | 58cm | 72cm |
| 帯広 | 36cm | 57cm |
| 釧路 | 17cm | 23cm |
| 網走 | 29cm | 46cm |
| 稚内 | 39cm | 59cm |
札幌は12月の47cmが1月に76cmへ、旭川は58cmが72cm、帯広は36cmが57cmに増えます。年末年始はその途中で、道路脇に雪の壁ができ始める時期にあたります(気象庁ホームページ 月ごとの平年値、2026-10-05確認)。釧路は17cmと23cmで、太平洋側の道東は積もる量が少ない代わりに、路面の凍結が主な注意点になります。
何を着ればいい?日中・朝晩・夜の3つで考えると迷いません
平年値で最高気温が0℃前後、最低気温が−5〜−12℃という前提で、場面ごとに書きます。数字は上の表(気象庁 旬ごとの平年値、2026-10-05確認)のものです。
日中の運転・観光(最高気温−3.0〜2.2℃)
厚手のダウンかコートに、手袋とニット帽が基本です。札幌・函館・釧路は0〜2℃台で、濡れた雪の日は靴が先に冷えます。旭川・帯広・富良野は一日じゅう氷点下なので、車を降りるたびに首元と耳が冷たい空気にさらされます。
朝晩の買い出し・温泉帰り・朝の支度(最低気温−13.0〜−4.5℃)
朝いちばんの外気は、札幌で−5℃台、内陸の旭川・帯広・富良野で−10℃前後から−13℃です。ダウンの下にフリース、ネックウォーマー、厚手の靴下、雪道用の靴底の滑りにくい靴を揃えてください。濡れた手袋は凍るので、予備を1組持つと安心です。
車中泊の夜
寝ている間は、その日の最低気温の時間帯を丸ごと車内で過ごします。暖房と寝具の組み合わせで決まる話で、確認する項目は冬の車中泊で暖かく眠るために確認することの記事に1つずつ書いてあります。
- 日中:ダウン・手袋・ニット帽。内陸は首元と耳も覆う
- 朝晩:ダウンの下にフリース、厚手の靴下、滑りにくい靴底。予備の手袋
- 夜:寝間着は薄手の長袖長ズボン+厚手の靴下。暖房と寝具の装備を予約時に確認
- 行き先で変える:函館・釧路は札幌より1段軽く、千歳・旭川・帯広・富良野は札幌より1段重く
年末年始に大雪で交通が止まった年はある?気象庁の記録で3例
平年値は「いつもの寒さ」ですが、旅程を崩すのは大雪と暴風雪です。札幌管区気象台が公表している気象速報のうち、12月下旬と年始に起きた3例を挙げます。いずれも速報値で、後日修正される可能性があると資料に明記されています(2026-10-05確認)。
2016年12月22〜23日:札幌で降雪61cm、新千歳空港で約6,000人が一夜
札幌では22日から23日の降雪量の合計が61cm、最深積雪は23日23時に96cmでした。札幌で12月に90cm以上の積雪になったのは1966年以来と資料にあります。新千歳空港は22日昼過ぎから除雪のため滑走路を断続的に閉鎖し、24日までの3日間で国際線39便を含む607便が欠航、23日夜には約6,000人が空港で一夜を明かしました。JR北海道は25日0時20分現在で計527本が運休しています(交通の数字は北海道新聞・NHKニュースによる、12月26日現在)。出典: 札幌管区気象台 平成28年12月22日から23日の大雪に関する気象速報(2026-10-05確認)。
2011年12月22〜26日:暴風雪と大雪で、国道で約100台が立ち往生
22日から26日の総降雪量は後志の赤井川で82cmと最多でした。JRは道内で24日に11本、25日に86本、26日に97本が運休または部分運休となり、26日は新千歳空港発着で約150便が欠航しています。25日夜には空知地方の国道275号(浦臼町)で、雪により車両約100台が一時立ち往生しました(JR北海道・北海道開発局・北海道新聞による)。出典: 札幌管区気象台 平成23年12月22日から26日の暴風雪と大雪及び高波に関する気象速報(2026-10-05確認)。
2024年1月7〜8日:後志・胆振の国道で車両の立ち往生
年始の1月7〜8日にも、後志北部・西部と胆振西部で大雪になりました。小樽・蘭越・大岸では降雪量の記録を更新し、国道で車両の立ち往生が発生。国道の通行止め、JRや路線バスの運休、航空機の欠航も出ています(報道等による)。出典: 札幌管区気象台 令和6年1月7日から8日にかけての大雪に関する気象速報(2026-10-05確認)。
3例とも、空港・鉄道・国道のうち複数に影響が出ています。年によって、そして年末年始に必ず起きるわけでもないので、頻度や確率は書きません。「起きた年がある」ことを前提に予備日を組んでください。
出発前に何を見る?大雪の予報が出たときの判断の順番
- 1週間前:気象庁(札幌管区気象台)の週間予報と、大雪・暴風雪に関する気象情報の有無を見る
- 2〜3日前:行き先の警報・注意報の発表状況を見て、峠や海沿いの区間を旅程から外せるか考える
- 前日・当日朝:北海道開発局と各道路管理者の通行止め情報、JR北海道の運行情報、空港の発着情報を見る
- 予備日:返却日と帰りの飛行機の前に、1日の余白を残す。大雪で動けない日は、動かないのが正解
雪が降ったときの運転や停め方、動けなくなったときの動き方は悪天候対策の記事に、冬の旅への不安への答えは冬のキャンピングカー旅の不安をまとめた記事にあります。
キャンピングカーで年を越すなら、装備は何を確認する?
千歳の最低気温が−10.6℃から−11.5℃、帯広が−10.6℃から−12.0℃という数字(気象庁ホームページ 旬ごとの平年値(1991〜2020年、2026-10-05確認))を前提にすると、確認するのは4点です。冬タイヤが装着済みか、エンジンを止めても使える暖房(FFヒーター)があるか、寝具が人数分あるか、連泊なら電源の取れる泊地を1泊はさめるか。
- 暖房:FFヒーターの有無と使い方はFFヒーターの解説記事で確認できます
- 冬タイヤ:各社の対応はスタッドレスタイヤの交換時期とレンタル各社の冬タイヤ対応の記事にまとめています
- 寝具:標準で何組付くか、追加で借りられるかを予約前に聞く
- 泊まる場所:冬季休業の施設があるので、開いている場所は冬も車中泊できるRVパーク・道の駅の記事で先に押さえる
初日の出の場所や年越しのルート、年末年始の混雑は年末年始キャンピングカー旅ガイドが扱っています。この記事は気温と服装に絞っているので、ルートはそちらで決めてください。
出発前の持ち物チェックリスト
- ダウンジャケット、厚手の防寒着(行き先を問わず1着)
- 手袋2組(1組は予備)、ニット帽、ネックウォーマー
- フリースなどの中間着(朝晩用)
- 厚手の靴下と、雪道用の靴底の滑りにくい靴
- 寝間着用の薄手の長袖長ズボン
- 使い捨てカイロ、保温ボトル
- スマートフォンの予備バッテリー(寒さで減りが早くなります)
- 雪かき用のスコップ、凍結したガラス用のスクレーパー(貸出の有無は予約時に確認)
よくある質問(FAQ)
年末年始の北海道は何℃くらいですか?
12月下旬の日最低気温の平年値は函館−4.5℃、札幌−5.0℃、旭川−9.6℃、帯広−10.6℃です。1月上旬は函館−5.2℃、札幌−5.8℃、旭川−10.6℃、帯広−12.0℃まで下がります(気象庁ホームページ 旬ごとの平年値、1991〜2020年、2026-10-05確認)。
札幌・函館・旭川・帯広で、寒さはどう違いますか?
日中は札幌0.9℃→0.2℃、函館2.2℃→1.3℃で氷点下の手前、旭川−1.9℃→−2.7℃、帯広−0.3℃→−0.9℃は一日じゅう氷点下です(12月下旬→1月上旬、気象庁 旬ごとの平年値、2026-10-05確認)。最低気温は函館がもっとも高く、帯広がもっとも低くなります。
年末と年始で気温は変わりますか?
12月下旬から1月上旬で、日最低気温は札幌0.8℃、旭川1.0℃、帯広1.4℃ほど下がります(気象庁 旬ごとの平年値、2026-10-05確認)。大きく変わるのではなく、年内にすでに寒さの底に入っています。
年末年始、雪は積もっていますか?
最深積雪の平年値は札幌が12月47cm・1月76cm、旭川が58cm・72cm、帯広が36cm・57cmです。太平洋側の釧路は17cmと23cmで少なめです(気象庁 月ごとの平年値、2026-10-05確認)。
何を着ればいいですか?
行き先を問わず、ダウンジャケット、手袋、ニット帽、雪道用の靴を用意してください。内陸の旭川・帯広・富良野は日中も氷点下なので、首元と耳を覆うものを足します。
年末年始に大雪で交通が止まったことはありますか?
あります。2016年12月22〜23日は新千歳空港で607便が欠航し、約6,000人が空港で一夜を明かしました。2011年12月22〜26日には国道275号で約100台が一時立ち往生しました(札幌管区気象台 気象速報、2026-10-05確認)。毎年起きるわけではないので、予備日を組んでください。
出発前に何を確認すればいいですか?
気象庁の予報と警報・注意報、北海道開発局などの通行止め情報、JR北海道の運行情報、空港の発着情報を、1週間前・2〜3日前・前日の順に見てください。
キャンピングカーで年を越せますか?
暖房(FFヒーター)、冬タイヤ、寝具、電源の4点がそろっていれば可能です。予約前に各社に確認してください。
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アイキャッチ写真: t-konno「The 66th Sapporo Snow Festival – panoramio」(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)