2026.07.14 更新

増毛・留萌をキャンピングカーで走る|日本海オロロンライン北部の絶景と海鮮の旅【2026年版】

留萌の黄金岬に沈む夕日、増毛の甘えびとタコ、日本海を左手に見ながら続くオロロンライン——この組み合わせを一度に体験できるのが、増毛・留萌エリアのキャンピングカー旅です。新千歳空港から高速道路で約2時間半、札幌からなら約1時間40分で到着でき、北海道の中では比較的アクセスしやすい日本海岸エリアです。この記事では、オロロンライン北部を走るルートの実務情報を中心に、車中泊スポット・海鮮グルメ・稚内方面への接続まで、実際に役立つ情報をまとめました。

増毛・留萌エリアの位置づけとオロロンラインの魅力

オロロンラインとは、北海道の日本海側を南北に縦断する国道231号・232号の通称です。南は小樽・石狩から始まり、留萌、増毛、苫前、羽幌を経て、稚内まで続く約680kmのルートです。このうち留萌〜増毛〜石狩の区間が国道231号、留萌〜稚内が国道232号にあたります。

増毛町は留萌市の南に隣接する小さな漁師町で、人口約3,000人。かつてニシン漁で栄えた港町で、明治〜大正時代の木造建築が今も残ります。留萌市は人口約1.8万人の地方都市で、日本海に面した「黄金岬」の夕日が全国的な知名度を誇ります。この2つの町を合わせてキャンピングカーで巡るのが、オロロンライン北部旅の定番コースです。

このエリアの最大の特徴は「走り切れる距離感」にあります。増毛〜留萌間は車で約20分、留萌〜羽幌間は約50分と、無理なく複数の町をはしごできます。稚内まで北上する途中の「中継地」として利用するもよし、2〜3日かけてじっくり過ごすもよし、という柔軟な組み方ができるエリアです。

ベストシーズンは6月〜9月

増毛・留萌エリアのベストシーズンは6月〜9月です。甘えびは通年水揚げされますが、特に味が乗るのは春〜夏。タコは7〜9月が旬で、この時期に増毛漁協直売所を訪れると新鮮な地物を購入できます。夕日は秋も美しいですが、日が長い7〜8月は黄金岬でのサンセット鑑賞が最も混雑し、かつ最も感動的です。10月以降は日本海側特有の荒天が増えるため、快適に走れる期間は9月末までと考えておくのが現実的です。

オロロンライン北部の走り方と絶景ポイント

留萌・増毛を含むオロロンライン北部の走り方は、大きく「南から北上するルート」と「北から南下するルート」の2通りがあります。新千歳空港・札幌を出発点とするなら南から北上するルートが一般的で、深川留萌自動車道を使えば留萌まで高速直結です。

新千歳空港・札幌からのアクセス

  • 新千歳空港 → 札幌IC:道央道、約35分
  • 札幌IC → 深川JCT:道央道、約55分
  • 深川JCT → 留萌IC:深川留萌道、約35分(無料区間)
  • 留萌IC → 留萌市中心部:約5分
  • 留萌 → 増毛(国道231号):約20分(約21km)

新千歳空港から留萌まで休憩なしで約2時間40分、増毛まで約3時間が目安です。深川留萌道は全区間無料で通行でき、キャンピングカーでも料金を気にせず使えます。

走行上の注意点:国道231号の道路事情

留萌〜増毛を結ぶ国道231号は、日本海に沿って走る海岸線のルートです。見晴らしは抜群ですが、一部区間で崖沿いの細い道が続き、大型キャンピングカー(全長7m超・車幅2.2m超)は対向車との離合に注意が必要な場所があります。特に増毛市街に近い雄冬付近は崖沿いの狭小区間で、観光バスが通過することもあるため早朝か平日の走行を推奨します。

増毛〜石狩間(国道231号南部)も景観が良い区間ですが、暑寒別岳に向かって山が迫る地形で、冬季は雪崩・路面凍結の危険があります。6〜10月の旅行なら問題ありませんが、春先・秋末の訪問時は道路情報を事前に確認してください。

絶景ポイント:ゴールデンビーチるもい・雄冬岬展望台

留萌市内にある「ゴールデンビーチるもい」は、白砂の海水浴場と海岸線が広がる景観スポットです。キャンピングカーが停められる広い駐車場があり、夏季は海水浴客でにぎわいますが、朝夕は静かで日本海を独占できます。海沿いにトイレもあり、休憩地点として向いています。

増毛と留萌の中間に位置する「雄冬岬展望台」は、日本海を眼下に見下ろせる絶景スポット。駐車場は普通車数台分しかなく、大型キャンピングカーでの駐車は難しいため、国道沿いの待避スペースを利用するか、早朝の空いている時間帯に訪れることをすすめます。

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増毛の歴史的町並みと海鮮グルメ

増毛町の名前は、アイヌ語の「マシュキニ(カモメの多い所)」に由来するとされています。ニシン漁で栄えた明治〜大正期に建てられた木造建築が今も現役で残り、国の登録有形文化財に指定されている建物が複数あります。こうした歴史的な町並みと、現役の漁港が隣り合っているのが増毛の魅力です。

国稀酒造と旧商家丸一本間家

「国稀酒造」は1882年(明治15年)創業の北海道最北の酒蔵で、増毛町の代表的な観光スポットです。日本最北の造り酒屋として知られ、「国稀」「暑寒」などの地酒を製造しています。無料で見学でき、直売所で試飲・購入もできます(ドライバーは試飲不可)。建物自体が歴史的建造物で、外観撮影だけでも訪れる価値があります。駐車場は普通車・小型キャンピングカーなら問題ありませんが、大型キャブコンの場合は増毛港の公共駐車場(徒歩3分)を利用してください。

「旧商家丸一本間家」は明治22年に建てられた呉服商の建物で、現在は国の登録有形文化財として内部見学できます(有料・季節営業)。増毛の繁栄期の暮らしぶりが再現された展示は、北海道の歴史に興味があれば見ごたえがあります。

増毛漁協直売所:甘えびとタコを産地直送で

増毛の海鮮グルメの中心は「増毛漁協直売所」です。増毛港に隣接しており、水揚げされたばかりの甘えび・タコ・ホタテ・カレイなどを購入できます。甘えびは春〜秋を通じて購入でき、鮮度の高さが他の産地とは段違いです。タコは7〜9月が旬で、地元の人が「増毛のタコは柔らかくて甘い」と口をそろえるほど評価が高い。

直売所は朝7時頃から開いていますが、水揚げの状況によって品揃えが変わります。鮮魚はキャンピングカーのポータブル冷蔵庫に入れておけば翌日でも十分楽しめます。購入した甘えびを車内のガスコンロで塩ゆでにして食べるのが、キャンピングカー旅ならではの醍醐味です。

食事処:港町ならではの海鮮丼

増毛町内には数軒の食堂・レストランがあります。「えびたこ屋」など漁師町らしい名前の食堂では、甘えびの刺身・タコ刺し・海鮮丼を提供しています。夏季はランチ時に行列ができることもあるため、11時の開店に合わせて早めに訪れるか、平日を選ぶのが得策です。また、国稀酒造の敷地内にある販売所でも、地酒と合わせた軽食を楽しめます。

留萌の夕日スポットと車中泊できる場所

留萌市が観光の看板として掲げるのが「黄金岬の夕日」です。日本海に突き出た小さな岬から見る夕日は、北海道でも特に美しいとされ、「日本の夕日百選」に選ばれています。夕日の沈む位置が水平線になるため、遮るものがなく、海全体が黄金色に染まる瞬間は圧巻です。

黄金岬:駐車と撮影のための実用アドバイス

黄金岬には無料駐車場があり、普通車20台程度が停められます。ただし、夏季の日没1〜2時間前(7月なら18時〜19時頃)には満車になることが多く、大型キャンピングカーは普通車2台分のスペースを使うため早めの到着が不可欠です。

撮影の理想的な位置は、岬の先端付近にある展望デッキからです。日没の約30分前に展望デッキに立てば、空と海が徐々に赤みを帯びる変化を追えます。三脚を立てるスペースもありますが、混雑時は周囲への配慮が必要です。スマートフォンでもISO感度を下げ、露出を手動で下げると、空の色が飛ばずに記録できます。

7月の日没時刻は19時10分〜19時30分頃、8月は18時50分〜19時10分頃です。日没後20〜30分は空が焼け続けることが多く、マジックアワーの間も十分楽しめます。

留萌市内のRVパーク・車中泊スポット

留萌市内で車中泊に利用できる場所として、まず「道の駅るもい」があります。国道232号沿いにあり、駐車場は広く、大型キャンピングカーでも余裕があります。24時間使えるトイレが整備されており、車中泊の起点として使いやすい立地です。ただし、道の駅での車中泊は「仮眠・休憩」が目的であり、長期滞在や炊事・バーベキューは禁止されています。

より快適に過ごしたい場合は、留萌市から国道232号を北上して約30分の「小平町」にある「道の駅おびら鰊番屋」の周辺か、羽幌方面のキャンプ場を利用するのが現実的です。留萌市内には電源付きのRVパークは2026年6月時点では整備されていないため、電源が必要な場合は羽幌町の「はぼろ温泉サンセットプラザ」周辺の施設まで足を伸ばしてください。

増毛町の車中泊:増毛港周辺

増毛町では、増毛港に近い公共駐車場が車中泊の候補地になります。港に近く、近くにコンビニはありませんが、国稀酒造直売所や漁協直売所まで徒歩圏内です。夜は静かで、朝の漁港の雰囲気を間近で楽しめます。ただし公式のRVパーク設備(電源・排水)はないため、自己完結型の旅が前提です。漁港周辺の駐車場は漁業関係者の作業優先であることを忘れず、早朝は作業の邪魔にならない場所に駐車してください。

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道の駅・RVパーク・入浴施設の実務情報

増毛・留萌エリアでキャンピングカーを使う旅行者が必要とする実務情報を整理します。

道の駅一覧

道の駅名 所在地 特徴
道の駅るもい 留萌市大町2丁目 国道232号沿い、24Hトイレ、物産販売
道の駅おびら鰊番屋 苫前郡小平町 留萌の北30km、旧花田家番屋(重文)隣接
道の駅マリーンアイランド岡島 増毛郡増毛町 増毛市街に近く、港の情報もあり

※道の駅マリーンアイランド岡島は増毛町内にあり、留萌方面からのアクセス途中で立ち寄れます。物産販売コーナーでは増毛の甘えびを使った加工品も扱っています。

入浴施設:スーパー銭湯・温泉

留萌市内には「留萌天然温泉ゆったりかん」(留萌市栄町)があります。日帰り入浴可能で、広い浴槽と休憩スペースがあり、キャンピングカー旅の疲れを癒すのに向いています。営業時間は10時〜22時(最終入館21時30分)、料金は大人600円前後。留萌IC近くにあるため、深川留萌道を使う場合は帰り道に立ち寄りやすい立地です。

増毛町内には温泉施設がないため、入浴は留萌市内か、北方向の羽幌町「はぼろ温泉サンセットプラザ」(留萌から約50km)を利用してください。はぼろ温泉は眺望が良く、宿泊・日帰り入浴ともに対応しています。

給水・排水・燃料補給

給水は留萌市内のコインランドリー(水道使用可)か、キャンプ場の炊事場を利用してください。灰色排水の処理は道の駅のトイレ汚水槽に流すことは禁止されており、指定のキャンプ場の排水処理設備を使うのが原則です。

燃料補給は留萌市内にGSが複数あり、増毛町内にも1軒あります。ただし増毛から北・稚内方面に向かうと給油できる場所が限られる区間があるため、留萌で満タンにしてから出発することを強くすすめます。特に羽幌〜幌延の間はGSの間隔が長く、残量に余裕を持って走ってください。

稚内・天売焼尻方面への接続ルート

増毛・留萌を旅した後、そのまま北上して稚内・宗谷岬を目指すルートは、オロロンライン完走の王道コースです。留萌から稚内まで国道232号を北上すると約250km、休憩込みで4〜5時間です。

留萌→羽幌→苫前のルートポイント

留萌から北に30kmほど走ると小平町に入り、道の駅おびら鰊番屋があります。旧花田家番屋は国の重要文化財で、ニシン番屋の建築規模としては道内最大。続く苫前町は「三毛別羆事件」の舞台として知られ、復元された開拓小屋を見学できます。羽幌町では「はぼろ温泉」と「羽幌沿海フェリー」の乗り場があり、天売島・焼尻島へのフェリーが出ています。

天売島・焼尻島はキャンピングカーを持ち込むことはできません(フェリーの車両甲板が小型専用のため)。島へ渡る場合は羽幌港の駐車場にキャンピングカーを停め、徒歩で乗船する形になります。焼尻島の天然芝の草原、天売島のウミガラスのコロニーは、北海道の離島らしい体験ができます。離島フェリーを使った車中泊旅の詳しい段取りは、天売島・焼尻島へキャンピングカーで渡る旅|フェリー輪行と離島車中泊の実践ガイドにまとめています。

羽幌→幌延→稚内の走行注意

羽幌から北の国道232号は、遠別・天塩・幌延と続く平坦な海岸線です。この区間は人里が少なく、GSや食料調達場所が限られます。遠別町・天塩町にGSと食料品店がありますが、間隔が長いため羽幌で食料・燃料を補充するのが鉄則です。

幌延町から稚内市に入ると、抜海付近でサロベツ原野と日本海が一望できる区間があります。ここは多くのサイクリングとキャンピングカーを組み合わせた旅を楽しむ旅人も立ち寄る場所で、キャンピングカーなら路肩の広い待避所に停車して撮影できます。抜海港の近くには、アザラシを野生で観察できる場所があり、稚内に急がないなら寄り道する価値があります。

よくある質問(FAQ)

増毛・留萌はいつ訪れるのがおすすめですか?

6月〜9月がおすすめです。甘えびは通年水揚げされますが夏が特に美味しく、タコは7〜9月が旬です。黄金岬の夕日は年中見られますが、日が長い7〜8月は日没が19時台と遅く、観光の後に夕日まで楽しめる時間帯です。10月以降は荒天が増え、施設の営業時間が短縮されます。

大型キャンピングカーで国道231号(増毛〜留萌)を走れますか?

走行自体は可能ですが、雄冬付近の崖沿い区間は道幅が狭い場所があります。全長7m以上・車幅2.2m以上のキャンピングカーは対向車との離合に注意が必要です。早朝か平日の交通量が少ない時間帯に通過するのが安心です。事前に道路情報(北海道開発局の道路情報)を確認してください。

留萌市内にRVパーク(電源付き駐車場)はありますか?

2026年6月時点では、留萌市内に公式のRVパークは整備されていません。電源が必要な場合は、羽幌町のはぼろ温泉サンセットプラザに宿泊施設があり、キャンピングカー向けの駐車については施設に直接問い合わせることをすすめます。道の駅るもいは駐車場として利用できますが電源はありません。

増毛漁協直売所の営業時間を教えてください。

増毛漁協の直売所は、漁の状況によって営業時間や品揃えが変わります。概ね朝7時〜昼過ぎまでの営業が多いですが、水揚げがない日は閉まっていることもあります。旅行前に増毛漁業協同組合(電話:0164-53-1201)に問い合わせるか、訪問当日の朝に確認することをすすめます。

新千歳空港からキャンピングカーを借りて増毛・留萌まで行くことはできますか?

できます。新千歳空港を拠点とするキャンピングカーレンタル会社から出発し、深川留萌道を使えば留萌まで高速直結で約2時間40分です。Moving Innは新千歳空港近くに拠点を構え、英語・中国語にも対応したレンタルサービスを提供しており、2026年6月からキャブコン「クレソンジャーニー」のレンタルを開始しています。留萌・増毛を含むオロロンライン旅に対応しています。

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著者情報

コンテンツ作成日: 2026-07-09 / 最終更新日: 2026-07-14

執筆・監修: 北海道キャンピングカーレンタル事務局

確認方針: 公式情報優先 / 不明値は断定しない / 変更は順次更新

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北海道キャンピングカーレンタル事務局は、北海道内のキャンピングカーレンタル情報を調査・比較・発信する専門メディアです。新千歳空港・帯広空港をはじめとした主要エリアのレンタル会社、車種、料金、利用条件を実際の調査データをもとに整理し、初めての方でも安心して選べる情報提供を行っています。

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