札幌雪まつりだけで終わらせない北海道の冬旅とキャンピングカーという選択肢
2026年の札幌雪まつり(第76回、2月4日〜11日)の来場者は253万9千人でした。前回から21万2千人増え、新型コロナ以降では最も多く、歴代でも5番目の数字です(さっぽろ雪まつり実行委員会 開催結果、2026-09-04確認)。次回の2027さっぽろ雪まつり(第77回)は、2027年2月4日(木)から11日(木・祝)までの8日間。会場は大通会場(西1〜11丁目)・つどーむ会場・すすきの会場の3か所で、前回と同じ構成です(実行委員会 開催概要、2026-09-04確認)。
グラフは実行委員会と報道各社の発表を年ごとに並べたものです。2019年の273万人がいまも最多で、2023年に175万人まで落ちたあと、2024年238万9千人、2025年232万7千人、2026年253万9千人と3年かけて戻ってきました。8日間に250万人が集まる、という規模感を先に頭に入れておくと、後半で書く宿と移動の話がつながります。
誰が来ているのかも見ておきます。札幌市が公表している最新の来場者調査(2023年・第73回)では、札幌市民が53.1%、札幌以外の道民が13.5%、道外からの来場者が19.1%、海外からが14.2%でした。道外と海外を合わせると3人に1人が北海道の外から来ています(札幌市経済観光局 観光イベント経済効果調査報告書、2026-09-04確認。2025年・2026年分の同種調査は札幌市の公開ページに掲載がなく、公表されている直近の数字がこの2023年分です)。
この記事は、その「3人に1人」に向けて書いています。前半は札幌雪まつりそのものの日程・会場・回り方・寒さ。後半は、雪まつりを見終わったあとの北海道の冬にどれだけ見るものがあるか、そして列車・バス・レンタカー・ホテルで回ろうとしたときに何が起きるか。最後に、宿と移動手段をひとつにまとめて回っている人たちの過ごし方に触れます。
地図の点を押すと、ここに名前が出ます。
地図の点を押すと、名前と記事内の説明へのリンクが出ます。点の位置は、施設の住所や公式に示された場所から求めています。町名の位置は国土数値情報、湖と高速道路はOpenStreetMapのデータです。
札幌雪まつり2027はいつ?どこで?日程と3つの会場
2027年2月4日(木)から11日(木・祝)までの8日間です。初日が木曜、最終日の11日が建国記念の日の祝日で、期間中の週末は6日(土)・7日(日)の1回だけです。土日祝に集中して混むのは毎年同じで、平日の昼か、初日・2日目を狙う人が多いのはこのためです。
3つの会場は性格がはっきり分かれています。大通会場は札幌の中心を東西に貫く大通公園の西1丁目から西11丁目までが舞台で、大雪像と市民雪像、夜のライトアップやプロジェクションが主役です。すすきの会場は地下鉄で大通から1駅の繁華街に氷像が並び、夜に見る場所です。つどーむ会場は東区のスポーツ施設「つどーむ」とその周辺で、雪の滑り台など体を動かす催しが中心。屋内休憩所があるので、子ども連れや寒さが苦手な人の逃げ場になります。各会場の催しの内容と開催時間は年ごとに変わるので、公式サイトで確認してから出かけてください。
| 会場 | 場所 | 主に見るもの | 向いている時間帯 |
|---|---|---|---|
| 大通会場 | 大通公園 西1〜11丁目 | 大雪像・市民雪像・ライトアップ | 昼(雪像の造形)と夜(ライトアップ)の両方 |
| すすきの会場 | すすきの(地下鉄で大通から1駅) | 氷像 | 夜 |
| つどーむ会場 | 東区・つどーむ周辺 | 雪の滑り台など体験型の催し、屋内休憩所 | 昼、子ども連れ |
2026年の大通会場の初日の様子です。STVニュース北海道の報道映像で、雪像の数と人の密度が42秒でつかめます。
2027年はどこが変わる?新ロゴと雪男のSAPORON
「雪への感謝祭」という新しいコンセプト
2026年8月21日、実行委員会が雪まつりとして初めてのロゴマークと、公式キャラクターを発表しました。ロゴには「雪は困りもの」という見方を転換し、「雪の価値を分かち合い、感謝するお祭りに進化させたい」という想いが込められ、新コンセプト「雪への感謝祭 -Blessed by the Snow-」を形にしたものだと説明されています(実行委員会 発表記事、2026-09-04確認)。
キャラクターは雪男のSAPORON
キャラクターの名前はSAPORON(サポロン)。モチーフは雪男(イエティ)で、山奥で雪を守り続けてきた存在という設定です。会場の装飾や公式サイト、グッズに展開される予定と発表されています。ロゴとキャラクターの画像は公式サイトの発表ページで見られます。2027年は「はじめてロゴとキャラクターがある雪まつり」になるので、会場のどこにSAPORONがいるか探して歩くのも、ひとつの見方です。
発表当日の報道です。北海道新聞のどうしん動画ニュースが1分で新ロゴとSAPORONを伝えています。
雪まつりは何日あれば足りる?回り方と時間の現実
先に結論を書くと、3会場を見るだけなら1日で足ります。大通会場は西1丁目から西11丁目まで一直線で、端から端まで歩いて折り返せば雪像は見終わります。夜のライトアップを見るには日没後にもう一度大通へ戻る必要があるので、「昼に大通とつどーむ、夜に大通とすすきの」と分けると、朝から夜まででちょうど1日分になります。
問題はそのあとです。雪まつりを目当てに北海道へ来る人の多くは2泊以上の旅程を組みます。飛行機の往復に半日ずつ取られると、実質の観光日は1日か2日。その1日を雪まつりに使うと、残りの1日を「札幌の街を歩く」で終える人が少なくありません。それでも十分楽しい旅ですが、この時期の北海道には、札幌から2〜3時間走った先に雪まつりと同じ週にしか見られないものが並んでいます。それを次の章に並べます。
- 午前: 大通会場を西1丁目から西11丁目へ。雪像の造形は昼の光がいちばん見やすい
- 昼: 大通公園周辺で食事。会場内の飲食は列が長いので、少し離れた地下街を使う
- 午後: つどーむ会場へ移動(地下鉄東豊線・栄町駅からシャトルバスが出る年が多い。運行は公式で確認)。子ども連れはここに時間を割く
- 日没後: 大通会場へ戻ってライトアップとプロジェクションを見る
- 夜: すすきの会場の氷像。飲食店が集まっているので、そのまま夕食へ
会場全体を上から見た映像です。札幌市の公式チャンネルが第70回(2019年)にドローンで撮ったもので、大通公園がどれだけ長い直線なのかがつかめます。
どのくらい寒い?昼と夜で服装は別物になる
2月上旬の札幌は、日中も気温が0℃を下回る日が普通にある時期です。地点別・月別の最低気温の数字は北海道の冬の気温を11地点でまとめた記事に置いているので、ここでは服装の考え方だけ書きます。
雪まつりで体が冷えるのは、歩いている時間ではなく立ち止まっている時間です。雪像の前で写真を撮り、ライトアップを待ち、シャトルバスの列に並ぶ。この「動かない時間」が屋外で積み重なります。日中はダウンジャケットに帽子・手袋で歩けても、夜のライトアップを待つ時間帯は足元から冷えます。防寒靴か、靴の中に貼るタイプのカイロを用意し、首元を覆えるものを持ってください。
もうひとつが足元の滑りです。大通公園の通路は踏み固められた雪が氷になっていて、都市部の冬靴でも転ぶ人が出ます。靴底に付ける滑り止めは札幌駅や大通の靴店・コンビニでも手に入るので、着いてから買っても間に合います。雪道での歩き方と運転の注意は冬の北海道ドライブの記事にまとめています。

雪まつりの後、周辺にはどれだけ見るものがある?
札幌雪まつりの週は、北海道全体で冬のイベントが重なる時期です。理由は単純で、雪と氷がいちばん安定してある時期に各地が催しを合わせているからです。以下は札幌から車で日帰り、または1泊で届く範囲の冬の見どころです。2027年の開催日程は、執筆時点(2026-09-04)で公式発表を確認できたのが札幌雪まつりのみなので、他は例年の傾向として書き、詳細は各記事と公式サイトへ委ねます。
札幌から1時間前後: 支笏湖・小樽
支笏湖氷濤まつりは、湖の水を吹き付けて作った氷のオブジェが並び、夜は色のライトが入ります。2027年は1月30日(土)から2月23日(火・祝)まで、開催時間10:00〜20:00・ライトアップは16:30〜20:00と公式サイトで発表されており、雪まつりの初日を含む期間が重なります。開催期間・駐車場・冬季アクセスは支笏湖氷濤まつりの記事にまとめています(同記事内で2026-08-29確認)。小樽雪あかりの路は、運河と旧手宮線の跡にキャンドルの灯りが並ぶ催しで、2027年は2月6日(土)から13日(土)までの予定と小樽観光協会が発表しています(点灯時間は執筆時点で未発表。2026年実績は17:00〜21:00)。雪まつりの雪像とは正反対の、静かで暗い会場です。詳細は小樽雪あかりの路の記事へ(同記事内で2026-08-28確認)。
札幌から2〜3時間: 旭川・美瑛・ニセコ・登別・洞爺湖
旭川冬まつりは雪まつりと同じ2月上旬に開かれる、道内でもうひとつの大きな雪の祭りです。2027年(第68回)は2月6日(土)から11日(木・祝)までの6日間で開催が発表されており、さっぽろ雪まつりとほぼ同じ日程です。石狩川の河川敷に巨大な雪像が立ち、氷彫刻の世界大会が併催されます。会場アクセスは旭川冬まつりの記事へ(同記事内で2026-08-29確認)。美瑛の青い池は冬季にライトアップされ、雪に埋まった池の上に光が入ります。ニセコは国内外のスキー客が集まる時期で、スキーをしなくても温泉と食事で1泊分の価値があります。登別・洞爺湖は札幌から南へ2時間前後の温泉地で、雪まつりの前後に温泉で1泊する人の定番です。登別の冬の催しは登別地獄まつりの記事で触れています。
札幌から3時間半以上: 層雲峡・然別湖・流氷・函館
ここからは日帰りではなく、1泊か2泊を足す距離です。旭川からさらに山に入った層雲峡では、氷瀑まつりが例年1月下旬から3月上旬まで続きます。2027年は1月23日(土)から3月7日(日)までの予定と公式サイトで発表されています。峡谷の斜面に水をかけて凍らせた氷の建物の中を歩けるもので、層雲峡氷瀑まつりの記事に冬季の車中泊情報とあわせて書いています(同記事内で2026-08-29確認)。十勝の然別湖では、凍った湖の上に氷と雪で作った村「しかりべつ湖コタン」が現れます。2027年は1月28日(木)から3月14日(日)までの開催で、入場シーズンパスは600円(小学生以上)と公式サイトが案内しています(しかりべつ湖コタン公式サイト、2026-09-08確認)。氷のバーや氷上の露天風呂があります。オホーツク海側の網走・紋別・知床では、流氷が接岸するのが例年1月下旬から3月上旬。気象庁の平年値(1981〜2010年の30年平均、網走)では流氷初日1月21日・接岸初日2月2日・海明け3月20日で、これも年によって前後します(北海道立オホーツク流氷科学センター、2026-09-08確認)。行くなら直前の流氷情報を見て決めます。流氷の見方と観光船、車での回り方は流氷とキャンピングカーの記事に詳しく書きました。函館は札幌の反対方向で、冬の夜景と朝市、湯の川温泉で1泊。雪まつりの前後にどちらへ足を延ばすかは、帯広・釧路・網走・函館のどの空港から帰るかで決めると旅程が組みやすくなります。
札幌からどこまで足を延ばせる?距離と時期で仕分ける
前の章の行き先を、札幌からの距離と冬の所要時間の目安で並べ替えます。夏の所要時間で計画を立てると冬は必ず破綻するので、表の時間は冬道を前提に幅を持たせました。距離は主要道路経由のおおよその値で、天候と路面で所要時間は大きく変わります。出発前に必ず地図アプリで最新の所要時間を確認してください。
| 行き先 | 札幌からの距離(概数) | 冬の所要時間の目安 | 冬に見るもの・例年の時期 | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|---|
| 小樽 | 約40km | 約1時間 | 小樽雪あかりの路(2027年2月6日〜13日予定) | 小樽雪あかりの路 |
| 支笏湖 | 約60km | 約1時間30分 | 支笏湖氷濤まつり(2027年1月30日〜2月23日) | 支笏湖氷濤まつり |
| ニセコ | 約100km | 約2時間 | スキー・温泉(12月〜3月) | ― |
| 登別 | 約110km | 約2時間 | 温泉、地獄谷の雪景色 | 登別地獄まつり |
| 洞爺湖 | 約110km | 約2時間30分 | 温泉、湖と羊蹄山の雪景色 | ― |
| 旭川 | 約130km | 約2時間30分 | 旭川冬まつり(2027年2月6日〜11日)、旭山動物園の冬季開園 | 旭川冬まつり |
| 美瑛 | 約150km | 約3時間 | 青い池の冬季ライトアップ | ― |
| 層雲峡 | 約220km | 約4時間 | 層雲峡氷瀑まつり(2027年1月23日〜3月7日予定) | 層雲峡氷瀑まつり |
| 然別湖 | 約190km | 約3時間30分 | しかりべつ湖コタン(2027年1月28日〜3月14日) | ― |
| 函館 | 約250km | 約4時間30分 | 冬の夜景、朝市、湯の川温泉 | ― |
| 紋別 | 約270km | 約5時間 | 流氷(平年接岸初日2月2日ごろ、年で変動) | 流氷 |
| 網走 | 約350km | 約6時間 | 流氷(同上) | 流氷 |
| 知床ウトロ | 約410km | 約7時間 | 流氷(同上) | 流氷 |
表を旅程に落とすときの仕分けを3段にします。
- 雪まつりの日に足せる(半日): 小樽の夜、支笏湖の夜。雪まつりを昼に見て、夜はどちらかへ移る組み方ができる
- 1泊足す(1日): 旭川冬まつり、登別・洞爺湖の温泉、ニセコ、美瑛。札幌を朝出て、現地で1泊して戻る
- 2泊以上足す(2日〜): 層雲峡、然別湖、流氷、函館。札幌に戻らず、帯広・女満別・函館などの空港から帰る片道の旅程が組みやすい
日数別の組み合わせ例は北海道モデルコースの記事に、冬に絞った旅程の考え方は冬旅ガイドにまとめています。

列車とバスで回ろうとするとどうなる?
札幌・小樽・旭川・函館といった都市の間は、JRの特急と都市間バスで移動できます。問題はそこから先です。支笏湖、層雲峡、然別湖、美瑛の青い池、流氷の見える海岸線は、いずれも駅から離れていて、路線バスの本数が少なく、冬は運休や遅延が重なります。夜のライトアップやキャンドルの催しを見終わったあとの帰りの足が確保できず、結局宿を現地に取る、という判断になりがちです。時刻表と運行状況はJR北海道と各バス会社の公式サイトで、出発日の朝にもう一度確認してください。
| 行き先 | 公共交通での行き方の骨格 | 冬の難所 |
|---|---|---|
| 小樽 | JR快速で札幌から直通 | 雪あかりの路の会場は駅から歩ける。難所は少ない |
| 支笏湖 | 千歳駅・新千歳空港から路線バス | バスの本数が少なく、夜のライトアップ後の帰りが難しい |
| 旭川 | JR特急または都市間バス | 冬まつり会場は駅から歩けるが、旭山動物園は市内バスの乗り継ぎ |
| 層雲峡 | 旭川から路線バス | 本数が少ない。氷瀑まつりのライトアップを見るなら層雲峡泊が前提 |
| 美瑛・青い池 | 旭川からJR、美瑛駅から路線バスまたはタクシー | ライトアップの時間帯に合う公共交通がほぼない |
| 然別湖 | 帯広から路線バス | 本数が少なく、札幌からは帯広経由で半日以上 |
| 網走・紋別 | 札幌から特急(網走)または都市間バス(紋別) | 流氷の見える海岸線は駅から離れる。観光船の乗り場までの足も要る |
| 登別・洞爺湖 | JR特急で登別駅・洞爺駅、そこから路線バス | 温泉街までのバスは本数が限られる。宿の送迎を使う人が多い |
ここで「車で回れば解決する」と考える人が出てきます。そのとおりですが、冬の北海道の運転には夏と違う前提がいくつもあります。吹雪での視界、ブラックアイスバーン、日没の早さ、走行中の車間。初めて冬の北海道で運転する人が不安に思う点は冬の北海道を車で旅する前の不安をまとめた記事にひとつずつ答えています。
雪まつり期間のホテルは取れる?高い?
253万9千人が8日間に集まる街で、宿が平常どおりの値段と空きであるはずがありません。札幌市の調査では、道外から来て札幌市内に宿泊した来場者は1人あたり45,343円を市内で使っていて、日帰りの12,888円と比べると3.5倍。宿泊を伴う旅ではこれだけ支出が膨らむ、という数字です(前掲の札幌市調査報告書、2023年・第73回、2026-09-04確認)。海外からの来場者は1人あたり107,599円で、滞在日数の長さがそのまま支出に出ています。
実際に起きるのは、会場から歩ける範囲のホテルが早い時期から埋まり、残った部屋の価格が上がることです。個々のホテルの料金はここに書きません。予約サイトで2月第1週の札幌を検索し、同じホテルの1月中旬の価格と比べれば、差は自分の目で確認できます。対処は3つに分かれます。
- 早く取る: 雪まつりの日程は前年夏に発表される(2027年分は2026年7月発表)。発表を見たらすぐ押さえる
- 札幌を離れて泊まる: 新千歳空港周辺、小樽、登別・洞爺湖の温泉地。会場へは列車か車で通う形にすると、宿の選択肢が広がる
- 宿を車にする: 次の章で書く、宿と移動手段をひとつにする回り方。会場周辺ではなく、温泉地や道の駅の駐車場で夜を過ごす
レンタカーとホテルで回るなら、費用はどう組み立てる?
周辺まで足を延ばすと決めた人が最初に考えるのが、レンタカーを借りて毎晩ホテルを移る旅程です。費用は「車」と「宿」と「移動と食事」の3本立てで、人数が増えると宿の部屋数が増え、日数が増えると宿代が日数分かかります。冬のレンタカーはスタッドレスタイヤが標準ですが、除雪装備や冬季の補償の条件は会社で異なるので、予約時に確認する項目です。
| 費目 | レンタカー+ホテルで回る | キャンピングカーで回る |
|---|---|---|
| 車 | レンタカー代。冬は冬季料金・冬タイヤ込みかを確認 | キャンピングカーのレンタル代。車内で寝るための暖房(FFヒーター)と寝具が付いているかを確認 |
| 宿 | 泊数×部屋数。雪まつり期間は札幌市内が高くなる | 宿代は原則かからない。夜を過ごす場所(RVパーク・温泉地の駐車場・道の駅)の利用料と、受け入れ可否の確認が代わりに要る |
| 移動 | 燃料代、高速代、駐車場代 | 燃料代(車が大きいぶん増える)、高速代、駐車場代。車体が高いため一部の立体駐車場に入らない |
| 食事 | 外食が中心 | 車内で作れる。冬は温かいものを自分で作れるのが大きい |
| 時間 | チェックイン・チェックアウトに旅程が縛られる | 夜に移動して朝一で現地にいられる。流氷や朝の青い池のような「朝の光」に強い |
| 向く人数 | 1〜2人は割安。4人以上で部屋が2つになると宿代が膨らむ | 3〜4人以上で1台に収まると1人あたりの負担が下がる |
レンタカー+ホテルで組むなら、確認する項目は次の3つに絞れます。冬タイヤと冬季補償が料金に含まれているか。雪まつりの週の札幌市内のホテルが希望日に取れるか。周辺へ足を延ばす日の宿が現地で取れるか。3つめが取れないと、結局札幌に戻る往復の旅程になり、層雲峡や流氷は日程から落ちます。
冬、車を停めて眠れる場所はどれだけ分かっている?
「宿を車にする」と決めた人が次に知りたいのは、実際にどこで眠れるかです。当サイトが管理する道内の車中泊関連の拠点データ(道の駅99駅・RVパーク60件、いずれも座標つき、368件中の内訳、2026-09-08時点)で確認すると、冬季に車中泊を受け入れているかどうかがはっきり分かっているRVパークは60件中1件だけです。残り59件は「不明」のままで、公式サイトや電話で個別に確認しないと分かりません。
支笏湖・小樽方面に近いRVパークでは、手稲山麓(札幌市街から約10km)、札幌小金湯さくらRVパーク(約15km)、えべつRVパーク(約12km)などが候補に挙がりますが、冬季の営業有無は当サイトの拠点データでは「不明」のままです。小樽に最も近い認定RVパークだったAKAIGAWA TOMO PLAYPARK(赤井川村、小樽から約13km)は、冬季(11月上旬〜4月下旬)休業が確認できています(小樽のRVパーク事情の記事、2026-08-11確認)。つまり小樽近郊で冬に確実に使えるRVパークは、現時点の調査では見つかっていません。旭川方面では道の駅あさひかわ(旭川駅から約2km)が平面の広い駐車場を持ち通年営業していますが、車中泊としての受け入れを明示した案内はありません(旭川冬まつりの記事参照、2026-08-29確認)。
道の駅は北海道内に99駅を確認していますが、通年営業であることと車中泊の受け入れ可否は別の話で、道の駅も施設ごとの案内を待つ必要があります。結論として、「冬にどこで泊まれるか」を一律には答えられないのが現状です。行き先が決まったら、RVパークか道の駅かにかかわらず、出発前に施設へ直接、冬季営業と車中泊受け入れの有無を確認してから向かうのが、この時期の唯一確実な方法です。

実はこう回っている人がいる。宿と足をひとつにする過ごし方
ここまで読んで「宿が取れない」「夜の催しを見たあとの帰りの足がない」「札幌往復だと遠くへ行けない」という3つの壁が見えた人に、別の回り方を書きます。キャンピングカーを借りて、宿と移動手段をひとつにしてしまう方法です。雪まつりの記事でこの話が出てくるのは意外に思えますが、雪まつりと流氷を1回の旅で見ようとする人の間では以前から使われてきた組み方で、当サイトでも春節に雪まつりと流氷を巡る旅の記事で先に書いています。
具体的にはこう過ごします。新千歳空港で車を受け取り、初日は雪まつりを昼と夜に見る。会場周辺に長時間止められる駐車場は限られるので、車は郊外に置いて地下鉄で会場へ入るのが現実的です(駐車場と車中泊できる拠点の探し方は雪まつり会場周辺の駐車場・車中泊拠点の記事へ)。夜は札幌市内の宿を探さず、支笏湖か小樽方面へ走って氷濤まつりや雪あかりの路を見て、その近くの温泉に入り、受け入れが確認できた駐車場やRVパークで眠る。翌朝は誰もいない時間の氷のオブジェを見て、そのまま旭川か登別へ向かう。3日目に層雲峡の氷瀑まつりをライトアップまで見て、そこで泊まり、翌朝早く出てオホーツク海へ。朝一番の流氷を見て、女満別空港から帰る。札幌に戻る往復の旅程では組めない片道の動き方が、宿の予約なしで組めます。
- 1日目: 新千歳空港で受け取り、札幌雪まつりを昼と夜に見る。夜は支笏湖方面へ移動し、温泉に入って泊まる
- 2日目: 朝の支笏湖氷濤まつり、旭川へ移動して旭川冬まつり、夜は層雲峡へ入って氷瀑まつりのライトアップ、層雲峡泊
- 3日目: 早朝に出発してオホーツク海側へ。網走か紋別で流氷、女満別空港で返却または札幌へ戻る
- 別案(南回り): 1日目雪まつり、夜は小樽雪あかりの路、2日目ニセコまたは洞爺湖、3日目登別温泉から函館へ。函館空港で返却
費用の面だけ1段落で触れておきます。キャンピングカーの1日あたりのレンタル料金は普通のレンタカーより高く、燃料も多く使います。それでも4人で回るなら、毎晩2部屋分のホテル代が消える計算になるので、旅程が3泊以上になると差は縮まります。人数と日数で答えが変わるので、ここで「安い」とは書きません。冬の車中泊で何が要るか、夜の寒さをどうしのぐかは冬旅ガイドと年末年始の冬旅記事に、車中泊できる場所の探し方と受け入れ確認の仕方は冬ドライブの記事に書いています。なお、道の駅や温泉地の駐車場での夜間滞在は施設ごとに扱いが違うので、公式サイトの案内を確認し、記載がない場合は問い合わせてから使ってください。
気になったら、新千歳空港で借りられる
この回り方に興味が出た人向けに、借りる場所だけ1段落で書きます。北海道のキャンピングカーレンタルは新千歳空港周辺に拠点が集まっていて、空港から送迎で受け取れる店が複数あります。一例がJAPAN ROAD TRIP(ジャパンロードトリップ)新千歳空港店で、キャブコンのカムロードを中心に品ぞろえが豊富な店です。新千歳空港店だけで20台以上、料金は1日1.9万〜2.4万円台からで、家族やグループ向きの就寝人数の多い車が主体です。空港の30番乗り場から無料送迎バスで約5分(いずれも2026-09-04確認。台数と料金は時期で変わるので、最新は公式の車両一覧で確認してください)。同じサイトで車中泊スポットの予約も扱っているので、「宿と足をひとつに」という組み方をひとつの窓口で済ませたい人には向いています。拠点の詳細はジャパンロードトリップ新千歳空港店の紹介ページに、他社との比較はモデルコースの記事の費用の章にまとめています。もうひとつがMoving Inn 新千歳空港店で、ハイエースをベースにしたバンコンとSUVの車中泊仕様車を扱い、料金は24時間15,400円から、空港からの無料送迎があります(2026-09-05確認)。キャブコンより車体の小さい車で冬道を走りたい人向きの選択肢で、車種と料金の最新は拠点ページと公式サイトで確認してください。
よくある質問
札幌雪まつり2027の日程はいつですか?
2027年2月4日(木)から11日(木・祝)までの8日間です。会場は大通会場・つどーむ会場・すすきの会場の3か所です(さっぽろ雪まつり実行委員会の開催概要、2026-09-04確認)。会場ごとの開催時間は公式サイトで確認してください。
2027年の雪まつりで新しくなることはありますか?
初めての公式ロゴマークと公式キャラクター「SAPORON(サポロン)」が2026年8月に発表され、2027年から会場装飾やグッズに使われる予定です。コンセプトは「雪への感謝祭 -Blessed by the Snow-」。詳細は実行委員会の発表ページで見られます(2026-09-04確認)。
雪まつりを見るには何日必要ですか?
3会場を昼と夜に分けて見ても1日で足ります。2日目以降は札幌市内の観光か、小樽・支笏湖・旭川・登別など周辺へ足を延ばす時間に使えます。
2月上旬の札幌はどのくらい寒いですか?服装はどうすればいいですか?
日中も0℃を下回る日が普通にある時期です。ダウンジャケット・帽子・手袋を基本に、夜のライトアップを待つ時間帯のために防寒靴と靴用カイロ、靴底の滑り止めを用意してください。地点別の気温は冬の気温の記事にまとめています。
雪まつりと同じ時期に周辺で開かれる冬のイベントはありますか?
支笏湖氷濤まつり(2027年1月30日〜2月23日)、小樽雪あかりの路(2027年2月6日〜13日予定)、旭川冬まつり(2027年2月6日〜11日)、層雲峡氷瀑まつり(2027年1月23日〜3月7日予定)、しかりべつ湖コタン(2027年1月28日〜3月14日)が、いずれも雪まつり開催中の2月上旬を含む形で開かれます。オホーツク海の流氷は平年で2月上旬ごろに接岸します(気象庁平年値、2026-09-08確認)。日程は年によって前後するため、出発直前に各公式サイトで確認してください。
札幌から日帰りで行ける冬の観光地はどこですか?
小樽(約40km)と支笏湖(約60km)は雪まつりの日の夜に足せる距離です。旭川・登別・洞爺湖・ニセコ・美瑛は2〜3時間かかるので、1泊足すと余裕が出ます。層雲峡・然別湖・流氷・函館は2泊以上を見てください。冬の所要時間は天候で大きく変わります。
冬の北海道を列車とバスだけで回れますか?
札幌・小樽・旭川・函館など都市の間は特急と都市間バスで移動できます。支笏湖・層雲峡・然別湖・青い池・流氷の海岸線は駅から離れていて、冬は路線バスの本数と運休が壁になります。夜の催しを見たあとの帰りの足は、事前に時刻を確認してください。
雪まつり期間中、札幌のホテルは取れますか?
会場から歩ける範囲のホテルは早く埋まり、価格も上がります。日程発表(前年の夏)を見たらすぐ押さえるか、新千歳空港周辺・小樽・登別など札幌以外に泊まるか、車を宿にするか、の3つが対処です。個々の料金は予約サイトで直接比べてください。
レンタカーで冬の北海道を回るとき、予約前に確認することは何ですか?
冬タイヤと冬季の補償が料金に含まれているか、雪まつりの週の札幌市内の宿が取れるか、周辺へ足を延ばす日の宿が現地で取れるか、の3点です。3つめが取れないと札幌往復の旅程になり、遠方の目的地が日程から落ちます。
キャンピングカーで雪まつりに行く場合、車はどこに置きますか?
会場周辺で長時間止められる駐車場は限られるため、郊外に車を置いて地下鉄で会場へ入るのが現実的です。夜は札幌市内に宿を探さず、支笏湖や小樽方面の温泉地やRVパークへ移動して過ごす人が多いです。駐車場と車中泊できる拠点の詳細は雪まつり会場周辺の駐車場の記事にまとめています。
冬でもRVパークや道の駅に車を停めて泊まれますか?
施設によります。当サイトの拠点データ(RVパーク60件)では、冬季の車中泊受け入れがはっきり分かっているのは1件だけで、残り59件は不明です。小樽に近いAKAIGAWA TOMO PLAYPARKのように冬季休業が確認できている施設もあります。道の駅も通年営業であることと車中泊の受け入れ可否は別の話で、行き先が決まったら出発前に施設へ直接確認してください(2026-09-08時点の調査)。
キャンピングカーは新千歳空港で借りられますか?
借りられます。新千歳空港周辺には送迎付きのレンタル拠点が複数あり、一例のJAPAN ROAD TRIP新千歳空港店は空港30番乗り場から無料送迎で約5分、20台以上を扱っています(2026-09-04確認)。料金・車種・冬季装備は拠点ページと公式サイトで最新を確認してください。